人吉では魚釣りで良く釣れるポイントを自分だけの秘密にするように、ヤマセミの現れる場所を内緒にする必要は全く無い。時間と条件さえ事前調査すれば何処にでも現れるというのが実態だ。ただ、そういう事前調査する努力をせずに「とにかく、どこに行けば居るんだ?」と聞かれても、出水のツルや不知火海のクロツラヘラサギのように「確実に」出遭える訳ではない事だけはご理解いただきたい。だからこそ清海ご夫妻は強運の持ち主だと申し上げている。
今朝は霧が出てしまったためブログも中途半端のまま撮影に出てしまったが、収穫は非常に満足できるものだった。したがっていつものように日没までの撮影は止めて、15:00にはカメラをしまって宿に戻ってこれを打っている。
今朝一番は人吉市中心部の球磨川の中川原公園上空でのヤマセミ二羽の大チェイス大会。ヤマセミがあんなに上空を飛ぶのかと思うほどの高さ、ほぼビルの10階くらいの高さで追いかけ大会を見せてくれた。双方とも例によってオス。ひとしきり鳴き合って15分ほどで終了。
この追いかけを撮影した後、川辺川中流部へ移動。いつものポイントは相良村の道路工事で通行止めのため迂回していつもより上流部へ移動。さっそく鳴き声でつがいが居ると判断。
岩場の連続のエリアだったが、綺麗な個体のつがいを発見。交尾でもしそうに仲が良かった。
この岩場エリアにオシドリが居た。今年6月末に見た残留組だろうか?オス4羽は確認した。
このエリアはカイツブリも多く、ホバリングの真下に何羽もいるのでヤマセミもダイブに困っているように見受けられた。
午後になって陽が射し始めても、カイツブリとヤマセミの場所取りは続いた。それだけ獲物が集中しているポイントなのだろう。
今回初めて大きな魚の群れを見た。さすがに綺麗な川辺川ならではの事だろう。おおよそ30cm以上は在ろうかと思う大きな魚の群れだった。うぐい(イダ)なのだろうか?魚が多いからこそヤマセミが微増しているのだと思う。この魚が居なくなればヤマセミも居なくなる。