今年の5月初めの朝霧深い人吉市内球磨川で、濃霧の中からいきなり現れた大きなミサゴに驚かされた事がある。無風でミルク色のいつもの人吉の朝霧の時はカラスが飛ぶ以外あまり野鳥は飛ばないようだ。最近増えているカワウの大群もたいがい球磨川の瀬の岩などに留まって少し霧が晴れるのを待っている場面に幾度も遭遇している。
野鳥は基本的に眼が良く、ヤマセミや猛禽類は人間の6~8倍の視力が有るという。なおかつ見える色の範囲も赤外、紫外の部分まで視えるので人間の視る画像よりはるかにカラフルだとも言われているそうだ。特に草食種より肉食種の方がこの傾向が強いと聞いた事が有る。人吉の川漁師の島津さんの話では野鳥が鳥目で薄暗くなるとまったく飛べなくなるという事はなく、月明かりでも十分に飛べる種が沢山居るという。勿論そもそも夜行性のフクロウなどの種類は当たり前だが、猛禽類や大型の野鳥は割に夜間でも飛ぶそうだ。
今回は普通真昼間に良く目にするミサゴが早朝の濃霧の中で飛翔する様を撮影した画像を紹介したい。一度はその飛ぶ姿を、二度目は大きな餌物をしっかりと抱えた画像。やはり濃霧の時の方が漁はし易いのだろうか?
Big Osprey appeared from fog suddenly in the deep foggy morning at Kumagawa river side.
濃霧の球磨川で突然現れたミサゴには驚かされた。それまで真昼にしか見た事が無かったので低い高度で現れた時はその大きさに少しビビった。
Deep fog makes pictures monochrome photos.
濃霧なので当然写りは悪いうえ色も無くモノクロっぽい画像だがこれが限界だった。
This is Japanese Osprey.
これが日本の代表的ミサゴ!羽根の広さが素晴らしい。
The second time he hold big fish in his foot.
2度目に現れた時には大きな魚を抱えていた。
Flying with big fish.
大きな餌物を抱えたままわりに低い高度のまま球磨川の上を飛びながら、再び霧の中に消えて行った。