ご存じの通りカワセミはスズメやホオジロなどのいわゆるフィンチ系の野鳥とほぼ同じ大きさをしている。綺麗で存在感はピカイチだが、実際は思った程大きくない。
しかも、その飛び方は直線的だが非常に早い!飛んでくるのを視認してカメラを構えたのでは絶対に間に合わない。したがってカワセミの飛んでいる所を撮影しようと思ったら、被写体のカワセミの行動パターンを2~3日観察するのが一番重要。
大体どのような野鳥でも、カワセミやヤマセミのような留鳥は行動パターンや行動エリアが決まっている。なおかつ縄張りが非常にはっきりとしているグループなので採餌場所、休憩場所は巣を中心にほぼ観察すれば把握できる判りやすい野鳥なのだ。
旅鳥や渡り鳥のように、その都度、出現時期や場所が変化する野鳥とはずいぶん違うので一喜一憂する必要が無い。野鳥撮影にはちょうどいい練習相手と言える。
一番最初に私が行ったのは、枝に留まっているカワセミが飛び立つ瞬間を狙ってシャッターを切る事だった。次に採餌で水中にダイブした瞬間その水しぶきにフォーカスして上がってきた直後を連写するというものだった。これで有れば「ポチャン!」というダイブの水音を聞いてからカメラを向けても間に合う事が有る。
今日の3枚はいずれも2006年にカワセミの撮影を始めてまだ3か月程度の頃の画像。場所は三鷹の野川。土手に腹ばいになって撮影したもの。土手には雪が残っていたので迷彩服が意味あったか否かは判らない。
The Common Kingfisher flies away with small bait in its mouth.
小さな餌を咥えて飛び去るカワセミ。
The Common Kingfisher flies up away.
採餌後の水浴びから戻るカワセミ。急角度で上昇。
少し撮影に余裕が出てくると背景の残雪や水面に写るカワセミの姿も同時に画面に入れようと工夫を出来るようになる。背景で気が付かれたかも知れないが、2枚目と3枚目はほぼ同じ場所。お気に入りの採餌場なのだろう。