2025年7月18日金曜日

オオタカの生態観察 ヒナへの給餌行動 編 その5.Observation of the ecology of the Northern Goshawk: Feeding its chicks, Part 5.

  やっと正式に梅雨が明けそうだ。しかし個人的には今年2025年はいわゆる「梅雨」は無かったと思っている。

 梅雨のイメージといえば、ジメジメしてシトシト雨が降り、青い紫陽花が道端に連なり、ツバメが低く飛んで洗濯物が乾かない!あまり良いイメージではないのが普通だ。

 しかし今年は?

 ほとんど真夏同様の強い日射し、道端の紫陽花は殆どが枯れてしまい、畑ではトマトが巨大化して爆発し「激安訳アリ品」続出、ピーマンはなんと3倍の大きさ。

 全国的に高温で熱中症になる人続出。水の犠牲者続出!ツバメは既に二番子が巣立ち、上野不忍池の蓮の花は例年の倍以上!

 どう考えても今年の5月下旬~6月いっぱい普通の梅雨らしい日が少なすぎた。

 そんな中、東京の緑地で育ったオオタカの幼鳥三羽、昨日確認に行ったら既にその緑地から周辺の別の緑地へファミリーが移動したように見えた。遠くで幼鳥の餌をねだる声が聴こえたような気がしたが、風が強くて「空耳」だったような気もする。一区切りがついた。

 で、オオタカ、ヒナへの給餌の様子・生態のレポートを続けよう。

 オスから受け取った獲物の羽根をむしり、自分でも餌を少し食べた後メス親は巣で待つヒナへ食事を運ぶのだ。

 大型の猛禽類のヒナは最初に孵化した子と最後に孵化した子の差が激しい。最初の子が茶色く親に近い雰囲気を持つ幼鳥として育っていても最後の子はまだ全身真っ白い産毛に覆われている事が多い。

「こんなんで三羽とも無事育つだろうか?最後の子は自然淘汰されちまうのでは?」と、誰しも思うのだが少し経つと皆同じ茶色の凛々しいい幼鳥になっていくので、自然とは凄いものだ!…と思うのだ。

最初に営巣に気が付いた時は下から見てまったくヒナが見えなかった。

1週間ほどして2羽の白いヒナが見えた

毎日少しづつ大きく見え始めた

暫くすると3羽居ることが判明、びっくりする。

親鳥の給餌の際も白い産毛の三番目の子は遅れて生まれて大丈夫?と思った。

その白い産毛も徐々に茶色く変化し始めレンズにも興味を示すように・・。

ヒナがまだ白い産毛の時、親鳥は受け取った獲物をそのまま巣へ運んでいた。これはヒナがまだ小さいので、ガッついて餌に群がる事がないからだろうと勝手に想像する。