二日間の雨の後、再び首都東京に在る大きな緑地で営巣・繁殖中のオオタカを観察に行った。今の時期カイツブリやカモ類が生息する池からさほど離れていない樹林帯に営巣したオオタカは割に人間慣れしているようで、警戒心はあまり高くないようだ。
日によっては数名のバーダーさんが巣の様子を撮影しに来るようだが、昨日は他の野鳥の営巣、雛への給餌行為の撮影に夢中でオオタカへの注目度はあまり高くないようだった。
3回目の訪問で昨日は合計3時間も様子を観察した。路傍の岩に腰を掛けて長時間の観察は人吉市でのヤマセミ観察時に味わった経験を想い出させてくれた。
しかし、観察し慣れたヤマセミと違っていつ何が起こるか?を予測しにくいオオタカの場合気を張る時間が長い上、明るい球磨川と異なって薄暗い樹林地帯での猛禽類の動きを注視するのは眼も疲れてしまう。たかが3時間だったが改めて野鳥観察の体力的消耗を感じた一日だった。
猛禽類の営巣観察と言えば、数年前やはり都内の池のある公園で偶然出会ったツミの営巣~巣立ちを数日間通った経験があるのみ。
昨日NHKBS4Kで深夜放送された4Kプレミアムカフェで再放送された「ワイルドライフ 東京 奥多摩の山々 源流の森にクマタカが舞う」で放送されたような何日もかけた収録とは訳が違うモノの、筆者的には偶然出会えた猛禽類の観察はたったの二度目だ。
都会のオアシスで繁殖する猛禽類はなかなか観察しにくいと思うのだが、明治神宮のオオタカも周回路の木の梢に営巣していたし、「人間、通行人」の事は見切って警戒はあまりしないようだ。
周辺を通行する人間も長い望遠ズームレンズを付けたカメラを首からぶら下げ、さもバーダーだよ・・・の身成で周辺をウロウロする一群以外、気が付く人も少ない。
ただ、バーダーさんのグループはオオタカの動きが無い時(実はあっても話に夢中で気が付かない事が多い)は必ず一カ所に集まって、おしゃべりに夢中で声高に笑ったりするから、「何だかなぁ?」状態に陥ることが多い。
筆者思うに自然相手の真剣な撮影を多人数で和気あいあいで行うことのメリットはあまり無いと思う。仲間内で野鳥撮影を楽しむサークルのような感じの方が多いようだ。