2025年2月17日月曜日

団塊世代の写真展開催レポート その2.Report on the Baby Boomer Photo Exhibition: Part 2

  熊本県八代市の駅前に在る老舗珈琲店ミックさんにおいて、筆者の野鳥写真展「八代市の野鳥」が開催された件での事前プレスリリース発送とその成果に関して二日前2月15日付のこのブログでレポートした通りだ。多くの方にアクセス頂き感謝に堪えない。

 今日は、写真展開催に伴う17日間にわたる九州ツアーのエクスペンス、つまり実施関連費用について述べてみたい。

 過去において、九州に住んでいた小学校1年生二学期~中学1年生の終わりまでの期間を除いて、熊本県内に長期滞在したのは21世紀に入って三回ある。いずれも人吉市でヤマセミの生態を観察するための滞在。

① 2014年 5月10日~6月3日 ヤマセミの繁殖観察 三羽巣立ち収録 航空機+レンタカー

② 2017年 5月13日~5月28日 ヤマセミの幼鳥教育5羽 観察収録 東京から車で遠征

③ 2018年 5月4日~5月27日 ヤマセミの繁殖観察 繁殖失敗 東京から車で遠征

今回の17日間の九州滞在は②の15日間を抜いて3番目に長い滞在となった。

 過去4回共にいずれも年金生活者となってからの長期旅なので、無駄な費用支出は避けているが、今までのヤマセミ生態観察とは違い、写真撮影がメインではないのでその支出内容も随分違った。

 特に車で東京から人吉を往復した2017年と2018年は費用も35万円ほど掛かっており、ヨーロッパやハワイに行くのに等しいコストが掛かっている。

 それに比べ、今回これらを総合して計算した結果、

① 交通費 23,460円 (東京羽田ー熊本空港、北九州‐羽田=マイレージ無料)以外の交通費

② 宿泊費 100,400円 1/28~2/11 球磨川旅館、2/12 小倉リーガロイヤルH 計16泊

③ 食費    33,470円  主な主食費 殆ど珈琲店ミックで

④ その他   21,560円     晩白柚発送費、その他間食費

計    約180,000円

今回も航空機代はANAマイレージで特典無料航空券を活用した。

 これらもあって概ね過去のヤマセミ観察出張費の半分で済んでいる。

 今回は基本的に「写真展会場に居る(=在廊)」がメインなので、八代でのレンタカーは会場の珈琲店ミックさんの定休日を挟んだ2月4日12:00~6日12:00返却の実質2日間だけだった。しかも折からの寒波襲来大雪の影響で、泊るはずだった人吉市は3時間の滞在で大雪の為中止の判断をし、トンボ返りしたため実質1日借用だけで半額で済んだ。 

 人吉へは入ったものの、降る雪の凄さを見て九州道の閉鎖は数時間以内に確実と判断、とんぼ返りしたのは我ながら賢明だった。2月4日夕方八代に戻って数時間後から案の定九州道は通行止め(八代ーえびの間)となり、4月6日の午前中まで足掛け3日間閉鎖が続いた。

 この判断で、逆に4月5日の降雪日(会場定休日)には八代平野で雪の中の野鳥観察撮影が出来た。マナヅル、タヒバリの飛翔など。

熊本県地方大雪の2月5日のマナヅルつがい

 写真展会場詰めとはいうものの、カウンターの定位置で座りっぱなしという生活は幼少期から「多動性自閉症」と言われて「落ち着きがない、ジッとしていない」性格そのままに長続きはせず、昼間時々カメラを提げて歩いて5分の球磨川土手を徘徊した。

 時には八代野鳥愛好会の高野博士の車に便乗して、広大な干拓地で探鳥ツアーを一緒に行った。

ほぼ毎日野鳥観察・調査に精を出される高野博士

 こうした探鳥の成果は、珍しいヒシクイ、アカガシラサギ(いずれも筆者初見)、トモエガモ1万羽以上の群れ、ハイイロチュウヒのオス、マナヅル親子3羽(いずれも筆者八代市では初見)との遭遇として表れている。いずれも画像はこのブログで既報の通り。

 今回は大変お世話になった主催の珈琲店ミックさんで朝昼晩三食を摂るつもりだったが、いろいろ昔の小中学校時代のクラスメートや知人との会食も設定され7割程度しか達成できなかった。

 それでも、毎朝のモーニングセット(珈琲、厚焼きトースト、目玉焼き卵、ミニサラダ=¥825)は12日間欠かさなかった。ランチも「お昼ご飯セット」を摂る事が多く、名物のカツカレーやビーフカレー、冬季だけのニシン蕎麦(京都のよりずーっと美味しい)で楽しむ日も多かった。

 毎朝9時開店と同時に珈琲モーニング(=¥825)を注文、常連客の皆さんと出水マスターとの日常会話を、流れるJAZZとミックスしながら流し聴く時間がたまらなく幸せだった。此のスピーカーは1916年熊本地震直後、地震で壊れたスピーカの後釜にとマスターに贈ったJBLスタジオモニター。

 此の朝の時間がなぜ「至福」なのか考えたら、在る事に気が付いた。周りのだれもスマホをいじっていないのだ!今回の15日間、スマホ脳に成って久しい東京人たちに囲まれた日常と違い、人間らしい生活空間に浸れて、少し真人間に戻った感がした筆者だった。

 これって花粉症に悩む人がオーストラリアやニュージーランドへいった途端治ってしまうのに似ていないか?

 店内には自分で撮った野鳥の写真が展示され、お客様たちが観ておられる。なおかつ店内には心地よいJAZZが自分が贈ったスピーカーから流れている。こんな至福の時間、お金出しても絶対に得られない。こういったチャンスを下さった珈琲店ミックの出水マスター、愛娘の笠井麻衣さんには生涯頭が上がらないだろう。
左から企画運営ディレクターの笠井麻衣さん、出水晃マスター、筆者

 東京で毎朝サラダを大盛りで食べている習慣から、時々コンビニ生サラダを買ってきて追加して食べた。マスターも決して嫌がらずドレッシングを出してくださった。

 この珈琲店ミックの食事例などをPart3.でレポートしてみたい。こうご期待!