八代の野鳥シリーズその第17番目はカワセミ。スズメ、ハト、カラス、ツバメに続いて誰もが知っている野鳥にカワセミが居る。
一般的に言ってヒヨドリやムクドリ、シジュウカラの方が目にする機会は多いはずなのに、カワセミの方が知名度が高いのはその奇麗さとメディア露出頻度の高さだろうか?
生で観たことが無くても、TVや雑誌に出てくる「姿」が印象的で、生で観た時の感激が相当大きいらしい。
八代市の場合、球磨川が扇状地の要、遥拝の瀬辺りから金剛干拓地を中心に三本の、球磨川、南川、前川に分かれ八代市市街地を取り巻く平野を形成している。
筆者が中~高校生だった1960年頃は、干拓地はもちろん現在国道3号線の走る旭中央通り辺りも荒れ地で「野上」と呼ばれていた。もしそのころ野鳥に興味を持っていたら干拓地まで行かずとも市内中心部で数多くの野鳥に出遭えたろう。
その八代市内のカワセミは球磨川水系と水無川水系、その他八代平野に縦横に広がっている農業用水で出遭えよう。住宅街の細い水路で幾度も出遭い撮影をしてきている。
今回の「八代市の野鳥写真展」への出展は特に水無川最上流部の峡谷部に棲むカワセミを考えている。これらも橋本勝次さんと芦北にお住いの濱崎さんのお世話で入らせて頂いたブラインドからの撮影。
2003年、筆者が野鳥撮影を始める以前の撮影。八代市中心部の松井神社の池で偶然出会い撮影したもの。この際は神社社附近に立派な三脚を立て大砲レンズを付け池に向けた如何にももバーダー然とした方が居たので、邪魔しちゃいけないと思い「野鳥ですか?」と訊いたが「違う」という事だった。しかし、何か来そうなので池のほとりでしゃがんでいたらカワセミが二羽飛んできたので撮った、それがこの画像。
たぶん、そのバーダーさんは常連のジモティなのだろう。しかし「野鳥ですか?」と訊いている質問に「違う」と答えるその「嫌らしさ」、カワセミが来るのを知られたくないのだろう、その時なんと心の狭いバーダーだろう・・・と思った。
バーダーさんには色々なタイプがいるが、まだ野鳥撮影にどっぷり浸る前のこの時「ちょっと嫌な世界かもしれないな?」と感じたのを思い出してしまった。
此処からは水無川の最上流部、峡谷でのカワセミ
クチバシを開いての採餌ダイブも超近距離。
街中と違い警戒することが少ないので、幾度も繰り返してくれた。
皆さん必ず狙うポーズ?
ヤマセミ観察用に設置された止まり木も大変重たい部材だ
深山でカワセミの飛翔を撮れるとは思わなかった。
ヤマセミよりカワセミの方が飛翔シーンは難しいだろうか?