10年もヤマセミだけを中心に続けた観察のなかで、たった一度しか出遇えていない生態がいくつか存在する。来年から本格的に編纂を始めるヤマセミの生態集大成に、詳しく掲載する予定だが、今のところ完成の予定が見えていない。
今日はその中から、ヤマセミが底魚を採餌したは良いが、死んだはずの底魚がお腹の中で息を吹き返し、驚いたヤマセミが七転八倒のたうち回割っているのではないだろうかと推察する様子をご紹介。
場所は人吉市内の球磨川本流。霧雨の降る午前11時頃。筆者は車の助手席側に移動して500㎜ズームレンズに雨除けカバーを掛けて撮影している。
この動作の前に、実はこのヤマセミ橋の橋脚からダイブしてワンドの魚を採餌し、筆者の車の方へ飛んできて堤防のパラペットの上をちょこちょこと寄ってきて車の後ろ2mまで近づいてきたのだ。
要はもう4~5年も顔なじみで、筆者の顔を認識している個体なのだが、挨拶済んで球磨川へ戻った時からこの状態が始まった。
川の中央部でのことなので500㎜でも相当遠く、生態解説の資料画像としてみて頂ければ嬉しい。
いつもの様にキャキャキャキャと連続鳴きで楽しそうに見えたのだが・・・。
危機回避の訓練時の様な動きを始めた。
腹ばいからダイブ
急反転
しかしその後の動きが奇妙奇天烈だった。
上下に激しく飛びながら
垂直にダイブしたり、踊るような飛び方だった。これが冒頭の推察につながる。
踊るような飛び方をする前、車にちょこちょこ寄ってきた際の画像。