2023年8月20日日曜日

ラハイナの惨事に日本の旅行代理店・航空会社はなぜ何もしないのだ? Why are Japanese travel agencies and airlines doing nothing about the Lahaina disaster?

  ハワイ マウイ島のラハイナの惨事(山火事が燃え広がってラハイナの街が全滅)は筆者にも相当なショックを与えた。

 筆者の人生の半分はマウイ島と熊本県人吉市にお世話になって成り立ってきた。

 マウイも人吉市も共に滞在日数300日を超える。マウイでは一時期旅行者滞在特別待遇(申請してカードが支給された)を得るほどだった。各諸島との航空運賃割引や優先搭乗の優遇を受けていた。あまりやらないがゴルフの料金迄割引があった。

 あの日航ジャンボ墜落のニュースもマウイ島のカフルイのホテルで日系の従業員に聞いた。そのほか羽田の逆噴射事故に関してもマウイに居た。地下鉄サリン事件の際もマウイに居た。

 それだけお世話になっているマウイ島だもの、今回の惨状を知って3日後には即行動を起こした。

 とりあえずは広告代理店時代ご縁のあったハワイ州観光局系の募金ルートと、NHKBSにAWSP(=Association of wave sailing professionals) によるオアフ、マウイ、カウアイ3島でのウインドサーフィン大会の映像を提供した際知り合った現地映像制作会社系の2系統に募金=ドネイションを行った。

 その惨状はCNNの最近写真集で見ての通りだ。皆さんの中にも見覚えのあるホテルやランドマークの無残な姿をみて胸を痛めていることだろう。

https://www.cnn.co.jp/photo/35207980.html

 昨日だったか、テレビの報道に当時の知人、岡崎友子さんが出て惨状を伝えていた。

 彼女は前出のAWSPの大会収録時(2年間で10回のセッション)にもお世話になった生粋のマウイ・ロコだ。まさか、もう40年にもなるとは思わなかったが、マリンスポーツに関しては未だに右に出るもののないマウイアン・マリンジャーナリストと言って良い。

 年度は忘れたが、リクルート フロムAがスポンサーをしてハワイの3島で開催した、ジャンプとウエイブ ライディングのウインドサーフィンプロ大会を開催した際のスタッフ関係者の合宿写真が出てきた。
 専門誌のプレスもカメラマンも、クライアント担当者も一緒くたの凄い2年間だった。画面右端が岡崎友子氏。
 
スポンサーさんはリクルート フロムA

2年間の大会のポスター、スタッフTシャツのデザインは画家でもあるプロのウインドサーファー、クリス・ラッセン(=クリスチャン・リース・ラッセン)だった。


 今日のブログは、決してこういった懐かし話をしたい訳ではない。

 あまりに冷たい日本の旅行業界、航空業界へモノ申したいのだ。

 今回惨事に見舞われたマウイ島は早くから日本人の移民が移り住んだところで、ノースのパイヤの街などはTANAKA商店など岡山県・広島県から移り住んだ日系の人々が多い。
パイヤ、マカワオ共にウインドサーフィン関係者には非常に縁の深い街だ。

 空港のあるカフルイの街も似たいような環境。今回惨事に見舞われたラハイナはマウイ島観光地としては隣のカアナ・パリ同様日系の勤務者も多い場所だ。



 筆者は声をにして言いたい、

「さんざんハワイ、マウイに日本人観光客を送り込んで世話になって、儲けさせてもらった旅行業界・航空業界は何故真っ先にラハイナへ、ハワイへ援助の手を差し伸べないのだ?」

これはもう怒りに近い思いだ。

 かっては1963年に始まったロート製薬スポンサーの「アップダウンクイズ」があったろう?日本人はまだあの頃「夢のハワイへご招待!」にどれだけ胸を膨らませたことか?

 その後、ノーキョーさんなどが先陣を切った団体旅行で自信を付けた日本人はそのほとんどがハワイ詣でをしたのだ。しっかりとしたデータは見つからなかったが日本人のほぼ10%、1500万人はハワイへ行っているし全米の記録でもハワイへの外国人観光客のトップは日本人だという。コロナ前2018年統計で150万人が年間ハワイへ行っているのだ。








 要は、それだけの人数を送り込んだ観光業界、旅行代理店、航空会社、いったい何をしているんだ?いまだに援助の行動を起こしたというニュースを聞いていない。

 動きの遅い我国の政府ですら200万ドル(=2億2800万円)を支援すると発表した。

 旅行代理店、航空会社、何とかすべきではないだろうか?