今年のシジュウカラの巣立ちは例年より2週間は早かった。しかし、ムクドリやカワセミは意外にも例年通りの様だ。
野鳥の巣立ちは植物や昆虫の生育スピードに大きな影響を受ける。シジュウカラの場合で考えると、繁殖期以外はヒマワリの種や穀類・木の実、植物の新芽、などを食べるが、繁殖期の2か月間は昆虫・蜘蛛・昆虫の幼虫など動物食に成る。これはヒナが動物食を摂るだけではなく、親鳥も食べていると思われる。
そう考える理由は、我が家の二階ベランダには通年で水浴び用の水皿と飲料用の水、それに加えてヒマワリの種を自作のフィーダー器に入れておいてあるのだが、繁殖期にはヒマワリの種が全然減らない事でそう考えている。
どこか他で植物食を摂っているのかもしれないが・・。
同時に、シジュウカラとムクドリの行動範囲を考えると、ムクドリの親鳥がヒナ用の動物食をゲットするエリアは非常に広範囲に渡るという事。その飛翔力の差が採餌エリアの範囲に繋がっているような気がする。シジュウカラに至っては巣箱が掛かっている我が家の庭木でほとんどの昆虫や幼虫採餌を済ませているような気もするほど近所で用を足している。
庭に数本ある山椒の樹の若葉に着くナミアゲハの芋虫など、あっという間にいなくなっている所を見ると、すべてシジュウカラのヒナのお腹に入ってのではないかと訝しんでいる。
今日は近所の無人化住宅の雨戸の戸袋で繁殖中のムクドリがいち早く巣立ってしまった瞬間のレポート、とおまけ。
何か羽根のようなものを巣穴に持ち込む親鳥
通常は1分おきに給餌に飛んでくる
その頻度は巣立ち日に向かって高まる
もう巣穴の入り口は糞で汚れ放題
親鳥2羽が同時に給餌に戻った際は順番待ち
で、親鳥が餌を見せただけで与えず戻ると、ヒナがたまらず後を追い
親は身をひるがえしてヒナを避け、この瞬間巣立ちとなる。ヒナは二度と戻らない。
一方で、営巣中の巣から交通量の激しい道路に落ちてしまったヒナ。さすがに親は狂ったように鳴いていたが、保護して道路わきの一段高い植え込みに放したので無事育つと思う。すぐに空調機の室外機の下へもぐりこんでいたので、一部始終を見ていた親も判るだろう。
空調のダクトの中で繁殖していた。
落ちたムクドリのヒナ、まだ飛べなかった。
親鳥は狂ったように鳴いていた。