浅草の浅草寺の境内を歩いていて、自分の股の間をドバト(=カワラバト)がチョコチョコ抜けて行って驚かれたことがあろう?意外に外人観光客の人々が驚かないのは、ベニスやパリ・ロンドン中心部の観光名所で似たような経験があるからだろうか?
ハワイの観光地のカフェでも、ホノルルのアウトドア・モーニングカフェでもハトの出来損ないの様な小さいハト系や赤っぽいイエスズメ、あるいは頭が赤いカージナルなどが寄ってくるだろう。
こうした人に近づく野鳥が餌を求めての事であることは誰もが知っている。
筆者が定点観察を続けている上野公園不忍池でも、学生時代1970年頃から年に数度は行っていたが、まだあの品のないスワンボートはなく、木製あるいはそろそろ出始めていたグラスウールを巻いたグラスファイバー製の手漕ぎボートだった。
今日のこのブログは希少種や珍鳥・迷鳥の対極の存在、自分を人間の仲間だと思い込んでいるのではないだろうか?と思えるような行動をする身近な野鳥(これらを野鳥と言って良いか否か問題は在ろうが・・。)の実例をレポートしてみたい。
人馴れした野鳥は餌付けがベースだろうとは思う。野鳥が人間の顔の識別ができる事はよく知られているが、特に餌をくれる人間は忘れない様だ。これは明治神宮へ友人と連れ立って行っても、寄ってくるヤマガラは筆者にまとわりつくし、不忍池のスズメの餌やりも常連さん(筆者ではない)に集まるのは間違いない。
最近ばい菌の様に増えた外人観光客も、真似してこの常連さんから餌を貰ってやってみるが、まずすぐには来ない。決してこれはスズメが外国語を理解できないからではないと思う。
都心ど真ん中、六本木ミッドタウン。此処にはフジフィルム スクエアがあるので月に何度か行く所。行けば信濃町や千駄ヶ谷まで歩く前に、1F北側の無料アウトスペース・テラスで15分ほどくつろぐのだが、必ずスズメが寄ってくる。
いつも顔馴染みのスズメが最初に来る。ほかのスズメと違い筆者の傍へ来たときは堂々としていて、他のスズメのように逃げる素振りが無い。
完全にこちらの顔を認識しているようだ。カメラを向けても他のスズメのように逃げない。餌など見せても居ないのに人の顔をジーッと見て寄ってきて、筆者の腕に片足をかける。餌をくれという仕草と受け取っている。誰かが教えたのだろうか?筆者ではない。
他のスズメやハトが来ないように、クラッカーの一片を手から与えておしまい。2度はやらない。癖になる・・ってもうなっているが。
一方でこちらは調布の調布銀座横町のお店の前に居たハクセキレイ。見上げて艶めかしく媚びを売るようなしぐさをする。「ねえ、餌持ってない?お爺さん・・。」とでも言っているような気がする。
このハクセキレイ、食料品店の入り口を行ったり来たりしている。店内へ入らんばかりの勢いだ。
ウロウロしていると、店内から女店員さんが来てパンくずのようなものを与えた。
貰って、食べて、こちらへまた向かってきた。
あげる素振りが無いと、ほかの人間へツツツーと寄っていく。
毎日野鳥ブログを続けて8年が経ち、今朝アクセス数が81万回を超えた。先月10日頃80万回を超えてもう翌月81万回超え、これも皆さまのおかげと感謝!