2023年4月4日火曜日

野川でもカワセミの交尾に遭遇。I encountered kingfisher mating also in Nogawa.

  世界的な音楽家坂本龍一氏が亡くなったと悲しむ投稿がFacebookなどにたくさん出ている。皆さん余程彼、坂本龍一氏の音楽と長く接しファンだったと思える。

 しかし筆者は殆ど彼との接点が無い。よく知らない人なのだ。YMOを結成してテクノポップという言葉で新しいジャンルを切り開いた音楽シーンの先駆者たちだと日本のメディアは言う。そのくらいの知識はあった。

 1973年VAN勤務以降、当時の筆者が良く聴いていた音楽はBeatles以降、ELO. Fleetwood Mac. Eagles. Bad Finger. Gilbert O'Sullivanなどで、日本の音楽シーンにはほとんど近くなかった。

 当時はテクノポップという言葉こそなかったが、Beatles解散期にドイツから出てきたKraftwerk(クラフトワーク)という電子楽器を使った全く新しいジャンルのバンドに筆者は目と耳を奪われていた。視覚的にも面白いバンドだった。

 1980年にYMOライディーンで話題になった際はLPは買ったものの、演奏を聴いてもまったく斬新とは思わず、むしろその翌年に出てきた英国のバンドOMD(=Orchestral Manoeuvres in the Dark)のEnola Gay方が音楽的に相当気に入ってしまった。以降のアルバムはほとんど持っている。

 YMOが全米あるいは全英でのヒットランキングにほとんど出てこないのに比べ、OMDは全英・全米ともに数曲がランクインしている。もともとテクノポップのジャンルはヒットチャートには載りにくい傾向が強かったとはいえ、OMDは結構広くファン層を得ていたようだ。

 1981年ヨーロッパの出張先の空港で現地のFMを聴いていて、この大ヒット中のエノラ ゲイショックを受けたのでよく覚えている。

 当時、調べたらこのOMDKraftwerkの影響を相当受けて出てきたという。個人的にはYMOも実はこの辺りの動きに影響されていると思っている。テクノポップも突然全くゼロから生まれた訳では無い事は想像に難くない。

https://www.youtube.com/watch?v=wl-eVipq5cE Kraftwerk 1971年

https://www.youtube.com/watch?v=d5XJ2GiR6Bo OMD (=Enola Gay1981年

 更に坂本龍一氏は映画音楽でアカデミー賞作曲賞を日本人で初の受賞をしているが、この対象「ラストエンペラー」を最初に観た際、坂本龍一氏が作曲した事を知らなかったし、映画を観ながら「曲がいいなぁ・・。」と思ったことは残念ながら無かった。

 全米で過去の映画音楽ベスト100にも入っていないし、日本で発売される映画音楽ベスト100のCDセットなどにも入っていない。映画音楽で秀逸な曲はイージーリスニングで良くカヴァーされるが、「ラストエンペラー」も「戦場のクリスマス」も残念ながらその手を聞いたことが無い。

 天才だとか教授だとか、いろいろメディアに持ち上げられているが、メディアが作り上げたイメージに乗っているだけではなく、本当に彼が偉大だったか、凄い人だったのか否か判っている人は一体どれだけいる事だろう?どうしてもそのあたりを訝しんでしまう。

 坂本龍一氏を偲んで残念がる方々にはホントまことに申し訳ない。ゴメンナサイだが、いまいち彼の死を大仰に悼む気が起きないのは筆者との接点がこういう非常に希薄な状況だからだろう。むしろ1月に亡くなった高橋幸宏氏の方がファッション関係で筆者のVAN時代含めて面識もあり、ずーっと近しい存在だったし、残念だった。

 彼自身は同じくファッションにおいてユニークな存在だった加藤和彦氏と共にヨーロッパへしょっちゅう行っていたので、実は電子楽器を使ったサウンドには彼の方がより近かったのではないだろうか?

 こういった音楽シーンを語りだすと筆者も止まらない。この辺にしようと思う。R.I.P.


 で、今日は野川で遭遇したカワセミの交尾シーン。

菜の花に囲まれた野川のカワセミ。

野川での求愛給餌の獲物はザリガニだった。

この時期のカワセミの採餌対象はザリガニが非常に多い様だ。



瞬膜が閉じた瞬間力が入るので交尾なった可能性もある。

けっこう長かった。20カット以上撮れていた。