北関東の池のカワセミを観察し続け、求愛給餌から交尾まで一連の繁殖行動初期を撮影出来たので、翌日は久しぶりに地元三鷹の野川を巡回してみた。
やはり川沿いのカワセミは一か所の池に採餌に来るカワセミを待つのと異って、幅広い採餌エリアを自分の足で歩いて探さなければ出遭えない。しかし自然は鳴き声という素晴らしいヒントを与えてくれる。チチ―!の声ですぐに何処にいるか判る。
野川の環境に慣れて少し歩けば、繁殖期のカワセミに遭遇するのはそう難しい事ではない。野川のような小川の天然土手は今、菜の花に黄色や花大根の紫花で一杯だ。もちろん水鳥も多い。
中には営巣している巣穴の正面に陣取って三脚を構え椅子に座って、出入りを撮影しようとしている無知なバーダーもいるが、周りにカワセミを撮りたがる見物人を集めてしまい繁殖の妨げになるだろうと心配している。自然の営みを妨げるような行為はやめるべきだろう。
婚姻色のダイサギ、コサギ、カルガモ、マガモ・・。
そのように混雑したところでも平気でダイブして採餌している。昨日はいきなり交尾シーンに遭遇。撮影も出来たが、とりあえずは春の野川の中でのカワセミの動きを今日はご紹介。
今までの都市圏のコンクリート護岸池と自然の河川の背景の違いを比べて頂けると面白いと思う。カワセミにとってみれば、餌が豊富であれば周囲の環境はあまり気に成らないのだろう。
散歩の人間たちもカワセミの存在に気が付かない。
コサギが採餌中
菜の花に囲まれて目立たないカワセミ
ダイブして
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カルガモのすぐ横にダイブするカワセミ。カルガモは全然気にしない。
北関東の池ではザリガニが盛んに採餌されていた。
三鷹の野川でもザリガニ、何故かこの時期はザリガニが採餌されている。