昨日のシロハラに続いて今日はウグイスの出番。
ウグイスは春になると何処からかやってくると思うのが一般的な考えだろう。しかし、実はウグイスは年中そこいら辺の藪に居る。鳴き声も出しているが「ホーホケキョ」ではないので、居ないと思うのが普通なのだ。
いわゆる地鳴きで「チャッチャッ♪」がウグイスの繁殖期以外の鳴き声。ただしこれは地域差が激しく、良く行く球磨川流域では暮れの12月にへたくそな鳴き声で「ホーホケ・・・」など中途半端な鳴き声で鳴いているのを幾度も聴いた。ちゃんと啼いても「ホ~ホケキョ♪」ではなく「ホ~ケキョ♪」が多い様だ。方言だろうか?
もう一つ、ある大学の野鳥研究会の調査ではウグイスとメジロの認識違いが87%に及ぶことが判ったというデータが出ていた。ウグイス色の小鳥が梅の花に来ているのを「梅にウグイス」と思い込んでいるというのだ。大体ウグイス色自体が間違っているのだ。野鳥のウグイスはウグイス色ではない。このブログの画像をご覧いただければ良く判ると思う。
江戸時代の花鳥画にも「梅にウグイス」という「題」の名画があるからややこしい。春の風物詩の典型とされてきたので、動物学的にはなかなかあり得ない・・と言っても一旦擦り込まれた「思い込み」はなかなか変わらない。
このブログでは幾度も説明してきたが、ウグイスは虫食い系(=肉食)の野鳥だから梅の花の蜜を吸いには来ない。一方メジロは木の実や花の蜜に寄って来るので梅の花や桜の花に群がるのだ。肉草食・雑食系のヒヨドリもどちらかというと春先は桜や椿の花に群がる。
筆者は生まれてこの方ウグイスが梅の花に来たのを観たのも撮影したのもたった1回しかない。三鷹市の小さな公園の梅の花だった。持ち合わせたコンデジでやっと2カット撮影出来ただけ。
自宅から歩いて6分の所にある公園の梅に居たウグイス、3月4日の事。
同上
こちらが一般の人がウグイスだと思い込み違いをする梅にメジロ。
最近では千葉の大町公園で日なたに出てきてくれて、初めて飛ぶところを撮影出来た。
以上4カットいずれも大町公園、今年。
数年前、茨城県麻生町。
地元三鷹市野川で、
同じく野川流域で。