かって5000名以上の死者行方不明者を出した伊勢湾台風、あるいは第二室戸台風のような気圧の低い超大型台風が九州に迫っている。
小中学生の一時期を小倉市(当時)八代市、企業人リタイヤ後は10年間に300日を熊本県の人吉市で過ごした筆者にとって、今回ほどの台風には遭遇した事が無かった。したがって超ド級台風14号のコースは気に成ってしょうがない。
くれぐれもコースに当たる地域の方々の無事と安全を祈るばかりだ。
さて、天皇皇后両陛下がロンドへお着きになった。故エリザベス女王の葬儀に参列されるためだが、総理に成って岸田君、あれやこれや難問だらけで少々可哀そう。
元総理の暗殺事件、それにまつわりボロボロと出てきた問題だらけの統一教会と所属政党自民党の「宗教と政治の癒着」問題、さらには麻生元総理の「理屈じゃねーんだよ!」の屁理屈一言で設定根拠が不明確な「国葬」をやらざるを得なくなった不条理?
それらに加え、2020TOKYOオリパラにまつわるスポンサー獲得贈収賄事件。海外ではウクライナ戦争・・。そこへもってきてのエリザベス女王の崩御!
連日新聞の半分が一面扱いになるかも知れないような大事件の連続。岸田君を責めても仕方がない。安倍や菅は言うに及ばず、小泉、中曽根でも上手く仕切れるような状況では無かろうと思う。
英国から招待もされていない(招待枠が無い)のに「葬儀参列を検討」などと出しゃばったニュースが流れてしまった岸田君。周りのブレーンなり外務省・宮内庁の連携がゼロだという事を暴露してしまった様だ。出しゃばったのではなく、出しゃばらせようとした官僚なのか裏の何かが首相の足を引っ張るべく、そう仕向けたような気がするが如何だろう?
英国のエリザベス女王の国葬、我が国の安倍首相の国葬。奇しくも同じ時期、数日の間を経て行われる国葬。比較するなという方が無理だろう。しかし、比較にならない程の「差」が現実的に表れてしまっている。
それはかける費用だとか、参列する高貴な方々の数だとか、参加国数の問題ではない。国葬で葬送する国民の「気持ち」の問題だ。
ロンドンでの一般弔問・お別れの列は何と24時間待ちだという!市民約7~80万人がたった数分間の別れの為に延々と並ぶその姿。
あの女王陛下に幾度も接し、名誉をたたえられ、言葉もかけられたイングランドサッカーの伝説デービッド・ベッカム選手・OBE(大英帝国勲章=特権階級)ですら市民に交じって13時間以上も並び続けたという。
果たして我が国の安倍元首相の国葬でこういった事が起こるだろうか?英国のケースを見ている限り、ダイアナ妃の葬儀の時に似て、国民一人ひとりの心の中でのエリザベス女王の存在感の大きさが今回の一般市民弔問の列に出ていると思う。
要は「どれだけ故人を普段から心の底で敬い想っていた人がいるか?」ってのが問題なのでは?
エリザベス女王の場合は世界中に居る多数のファンがかなり悲しみの時を迎えていて、それなりの形で想いを表していると思う。昨日まで東京にある英国大使館には多くの弔問客が訪れたという。日本ですらこれだもの、果たして安倍晋三の国葬にこれだけの一般弔問客がいるだろうか?
勿論義務的に参列する自民党党員関係、後援者を覗いての話だ。注視してみたい。
今からでも遅くないから、国葬ではなく国会葬にでもして送ったらどうなのだろう?これを言い出せるのは果たして安倍晋三未亡人だけだろうか・・・。