今日のヤマセミ生態は過去一度ご紹介したことがあるし、筆者2冊目のヤマセミ生態写真集「川辺川と球磨川流域の山翡翠」にも掲載したので、撮影自体は10年前に成ろうか。
それ以降もこの個体は事あるごとに傍に寄ってきて、興味深そうに筆者の周りを付きまとった。勿論水中に居る生餌の魚系しか食べないから餌付けなど出来る訳も無い。
常に猛禽類など身の危険を確認している自然界の生き物なので、こちらに興味を示すのはそう頻繁ではないが、撮影者に興味を持ったのは間違いのない所だと思う。
これも繰り返しになるが、野鳥図鑑やヤマセミ観察者のブログによると、ヤマセミの寿命は7~8年と推定される・・とあるが、東京の自然動物園で14年以上生きているヤマセミを知っている。
勿論、自然淘汰が頻繁に起きる自然界においては、どれだけのヤマセミが天寿を全うできるか判らぬが、普通生物の個体寿命と言ったら天寿を全うしての話だろうから、短くても大体14~5年と見て良いのではないだろうか?
飼い犬と違って、野鳥の場合は一般的に大きい程、寿命が長いと見て良い様だ。むろん例外もあろうが・・・。
これを撮影した日は、それまで3年間通った球磨川のあるポイントに通常通り早朝、日の出の頃から車(シルバーメタリックのレンタカー・FIT)を停め、そのドアの外の土手に腰かけて500㎜ズーム手持ちでヤマセミを観察していた。身にまとっているウエアも観察時は毎日同じ。これは観察対象に慣れてもらうためのもの。
球磨川の漁師さんが毎日同じ時間に同じウエアで作業に入るからこそ、ヤマセミなど野鳥達も安心して傍に寄るのだと学んだ事による。
いつもの通りヤマセミはオス・メスのつがいが球磨川の両岸を渡すワイヤー架線に留まり、ダイブして採餌していた。オス・メスがそれぞれ一回づつ魚をゲットして川中の岩で食べてしばらくした時、メスが水面上を飛んでこちらへ来た。
で、筆者の座っている真正面10mまで来てコンクリの堤防土手の端に留まった。
そのあとは画像の通りだ。