昨日の不忍池のカワセミの佇まい(=ペリット放出)には数多くのコメントを頂いた、感謝の気持ちで一杯だ。
で、今日は不忍池でのカワセミの撮影がいかに難しいかの話。池自体は普通に歩けば15分もかからず一周できる便利な環境だが、撮影しながらの一周には何をどう撮るかにもよるが結構時間が掛かる。双眼鏡があってもカワセミの所在を確認するには相当な慣れが必要だと思う。砂漠で生き物を捜すようなものだろうか?やった事はないが。
500㎜望遠で覗けばその存在は目視可能だが、確実な探知方法はやはり鳴き声だ。あの壊れた自転車のブレーキ音のような鳴き声を捜せば、大概大体の存在エリアは把握できよう。
ただ、他のエリアと違って不忍池は東京随一の蓮の密集した池だ。背の丈を越える大型の蓮の葉が枯れて、池全体が有刺鉄線の鉄条網のような状態になっている現在、カワセミを見つけてもダイブした瞬間姿が見えなくなる。
運よく近くの蓮の茎のてっぺんへ再び登ってくれればいいが、水面から出た瞬間横走りされたらもう判らない。
しかし難しければ難しい程、撮影のやりがいのある場所だとも思う。
12月初旬の不忍池の現状。水面はまず見えない。
池の中央に居られるとこういう絵にしかならない。
丸い池なので四方向から撮れるが、逆光だとこうなってしまう。
これはコンデジで撮影したもの。割に近い所に来てくれた。LUMIXTZ90
これも上同様コンデジ画像。
コンデジで撮ると飛翔画像はこれが限界。スマホなどでは不可能ではないだろうか?
デジタル一眼で運よく蓮の林の切れ目だとこういった画像も撮れるが・・。
そうでないと、すぐに手前の蓮の茎が邪魔するし、
連写でも2カット目以降はこうなってしまう。
しかし、これだけ困難であっても、他の場所で高齢者の「カワセミ追いかけ隊」の集団に囲まれて撮るよりは自由が利いて良い場所であることには変わりない。
時にはスズガモやキンクロハジロが群れで不忍池の上空を旋回して見せてくれる。
飛来したばかりの冬の水鳥の群れはバラケる前にこうして集団で旋回してくれる。