野鳥はすべて恐竜という先祖時代から発達を遂げた成れの果てだという。したがって自然界で生息している場合、動く物には非常に敏感に反応する。動物園の檻の中にいる野鳥がそうであるかどうかは不明だが・・。
吉祥寺の井の頭自然文化園の鳥類舎で、檻の中にいるアオゲラやヤマドリを観て思わず涙がこぼれてしまった筆者は、あそこへは可哀相すぎて二度と行かない。自然界の野鳥を長いこと見続けてきた筆者にとって、狭い空間に閉じ込められて動きの殆んどない檻の中の野鳥の哀れさには耐えられない。あと30歳若かったら夜中に忍び込んでカギを全部開けてしまうだろう。
檻の中の野鳥たちは第六感をすでに失っているだろうが、現役の野鳥たちの危機、脅威への予知力、対応力は信じられない程鋭く、素早いものだ。
ヤマセミを通して、こういった野鳥の生態をシリーズでご紹介したい。
まず最初は、ヤマセミにとって天敵ではないが大嫌いなカラスにちょっかい出されそうな気配を直前に感じて、見事これを逃れた瞬間の連写!
採餌の最中で橋脚真下のワンドの獲物を狙っていヤマセミ。
突然けたたましく叫んで・・。
飛び立った!
真下へ・・。
次の瞬間右側からカラスが迫って来た。
接近するカラス!
羽根をつぼめて落下スピードに入るヤマセミ。
カラスもちょっかいを出すレベルなのだろう、深追いはしない。
ヤマセミへ逃げ、カラスは橋脚にぶつかりそうになりながらランディングへ。