数日前、空飛ぶノビタキのオスをレポートしたが、メスの方は巣作りで忙しいのが見てとれた。高原に広がる草地には数多くの野鳥がいるが、やはり霧ヶ峰・八島湿原においてはノビタキとホオアカがその最右翼だろう。
今日はそのノビタキのメスが繁殖期に営巣行動に入った様子をレポート。八島湿原には湿地に点在する岩や石に苔が生す。雲に覆われ湿度が高いのがその理由だろう。その苔の乾燥した部分を集めるのだと思う。エナガやサンショウクイなども苔を集めるし、住宅街の巣箱で繁殖するシジュウカラも苔を咥えて来て巣作りをしている。
オスは上空で縄張りを主張し、よそ者を排除するのに一生懸命だが、メスは黙々と巣作りをする。役割をそれぞれオス・メスで合理的に分業している様だ。何でもかんでも男女同権を主張して同じでなければと、それぞれ動物としての男女の特徴・性格を無視している21世紀の人類とは大きく違うようだ。
鳥類など自然界の動物の生態を学べば学ぶほど、自然の摂理から外れていく人間社会のおかしさが目につく今日この頃だ。自然界の摂理を基本として、この部分に関して言いたいことは山ほどあるが、このブログでは発信しない。
さあ、今年のノビタキの繁殖は上手く行くだろうか?