いよいよ今週辺り梅雨入り宣言がされそうだ。ちょうど1週間前、晴れた月曜日だったので東京国立科学博物館附属目黒自然教育園へ立ち寄った。
オオタカも昨年同様営巣しているという事だったが、ヒナをハクビシンや青大将にやられ、今は一羽が残っているか否かという残念な状況らしい。場所が園内の通路から非常に奥まっており目視は不可能の様だ。当然大きなレンズを付けたカメラを持って行っても撮影などは出来ない様子。
それより、この時期面白いものに遭遇した。
ヒヨドリがわりに低い木々の横枝にとまり、幾度も同じ場所で樹の蔓の様なものを咥えて食べているので、珍しいと思い撮影しておいた。ヒヨドリは雑食とはいえ、木の実ならまだしも木の蔓まで食べるんだ?と自然界にはまだまだ知らないことが多いものだと感心して戻った。
で、画像整理していて、どうも咥えているものが木の蔓ではない、ナナフシではないか?と思い全カットを精査した所、二度にわたってナナフシを採取している事が判明した。
奇妙な昆虫、ナナフシ。下の方が頭だと思う。
カメラの三脚に上ってきた。
それでネットで調べたらさらに驚くべき事実を知った。ナナフシは羽根が退化して飛べない昆虫なので、自分自身が野鳥に食べられることにより、消化された後その糞と共に繁殖領域を広げるのでは?と言う大学の研究者の発表が出ていた。野鳥の糞と共に遠くに運ばれるのは植物の種子だけではない様なのだ。
しかしナナフシは歩けるのだから、歩いて移動すれば生息範囲を広げられるのに?とも思った。ナナフシギ・・とでも言おうか。
ナナフシと言う昆虫を知らなかったら絶対に木の蔓だと思うだろう。
この画像で初めて木の蔓ではなくナナフシと言う昆虫である事を確信した。