戦場ヶ原と言えばノビタキ・・と言われるほど、ノビタキは象徴的な野鳥だ。筆者は10年以上前から戦場ヶ原に通い、夏羽で真っ黒な頭をしたノビタキは普通に観て来たが、ヤマセミの観察で通った人吉市周辺では春・秋の渡りの最中のノビタキしか見ていないのでいずれもゴマ塩頭が多かった。
4月末の奥日光は早朝雪がパラつき、日中は草原に居てゴーッという音を立てた強風の中、体感温度がマイナスに近いのではないだろうかという寒さの中で野鳥観察を行ったが、広い湿原サイドには数少ないノビタキしかいなかった。で、木道を進んでいくとくぼ地のような樹木に囲まれたポケットのような場所にいっぱいノビタキがたむろっていた。風を避けていたらしい。
あれから10日ほど経った今はさらに多くのノビタキが戦場ヶ原に居る事だろう。
留まっていても風に向かって留まっていないと飛ばされてしまう。
風に向かって真っすぐ降りるノビタキ
風に乗ってグライダーのような降り方だ。
下手をするとこのままの状態で風下へ戻って行った。
強風で斜めに流されながら着地して採餌するノビタキのオス。
普段はフライングキャッチがお得意なのだが、羽虫が飛べない程の強風なのだ。