2021年5月17日月曜日

3週間も早く梅雨入りした球磨川流域、ヤマセミの子育ては? How about education of the Crested kingfisher chicks of Kuma-river area? in a early coming rainy season.

  何と!例年よりも3週間も早く九州南部・北部~近畿地方までが梅雨入りしたようだ。シラスの壁に横穴を掘って繁殖するヤマセミは、多少の雨は影響ないが、川が増水して濁流になると幼鳥教育を行う場所が限られてしまう。

 昨年の球磨川豪雨災害の影響で、今年のヤマセミの繁殖は例年と大きく違う様だ。5月も後半に成ってヤマセミの交尾行動が見られるという情報が入ってきている。

 例年なら5月中旬以降はどこでもヤマセミは巣立ち幼鳥教育の真っ盛りのはずなのだが、今年は相当遅くなっている様だ。コロナがここまで変異して全国各地へ拡散している今、人吉エリアがますます遠ざかってしまっている。

 本来ならばこういったシーンが見られるはずと言う画像を3年前の子育て記録からご紹介。

 まずは、お約束の場所で兄弟と共に親の給餌を待っていなかった幼鳥を叱りに来た親!

親が突っ込んできてビビる幼鳥。

 何時も幼鳥たちがまとまって親からの給餌を待つべき場所から離れて単独で居たため、トビやカラス、あるいはハヤブサ、オオタカなどの猛禽類から狙われてしまう恐れが非常に高くなる。親はこうした時の制裁は非常に厳しい。人間であれば間違いなくメディアが「虐待だ!」と騒ぐに違いない。自然の摂理を忘れ始めている人類は、そう長くはあるまい。

怒鳴りながら体当たり寸前の親鳥の剣幕!実際体当たりして我が子を水中に落とすなどいくらでも記録は収めてある。

つがいの親鳥はそろって幼鳥たちの周りを巡回して危険から守る。撮影には最高のチャンスだ。次回はいつに成ったらこういうシーンを見られるだろうか?

その数日後、水中から小枝を拾ってきて・・・。

獲物を叩きつける練習…本能のなせる技。

また数日すると親の傍から次第に離れて、150m離れた対岸で行動する幼鳥たち。

しかし、親からの給餌の時はいつもの「お約束」の場所で餌を受け取る。