コゲラ、シジュウカラ、エナガ、山間地ではコガラなどが異種混成群を形成して集団で移動することは、野鳥好きの方であれば幾度か実際に遭遇されてご存じの事と思う。
これは冬季に限らず、春~初夏においても同様だ。三鷹の野川沿いの自然観察園内でもよく見かけるし、八ヶ岳山麓、奥日光戦場ヶ原でもよく目にする。
今までは単純に「弱い者同士、仲良く混成チームで移動し身を守る」というのがその理由だと思っていた。しかし今回、野川沿いで面白い状況画像を収録できたのでご紹介。
最初はコゲラ、エナガ、シジュウカラの混成の群れが筆者の脇を抜けていったのを認識しただけだったが、いつになくコゲラやエナガが同じ場所にとどまっているのがその鳴き声で判った。
で、何故いつまでも鳴き声が移動して行かないのだろうと姿を探すと、一本の樹にまとわりついているのが見てとれた。
樹の幹の低い所にコゲラがしつこく留まり、何かを穿っているのが見えたのでとりあえず連写した。更にそこにエナガが突然入れ替わり、同じ様に樹の幹にまとわりつき始めた。それも連写して自宅に戻ってパソコンでアップしてみたら面白い生態が写っていたのでご紹介。
最初はコゲラが何やら樹皮のくぼみから白い蜘蛛の巣を引っ張り出し・・。
巣の中の小さな蜘蛛を咥えた。
それを頬張るコゲラ。別にカメラ目線は要求していないのだが・・。
美味しそうに飲み込んだ。
コゲラと入れ替わりにエナガが同じ場所に・・。
コゲラが食べた蜘蛛の巣の残り物を咥え・・。
そっくり返って蜘蛛の巣を剥がしに入った。
一塊を咥え、
営巣地へ飛び去った・・・と言う一部始終のお話。