今年は3月以来の新型コロナウイルス禍に加え、先の7月球磨川豪雨災害とで人吉へ赴いてのヤマセミ観察が一切出来ていない。この先、来春まで難しいだろう。ひょっとすると人吉へはもう二度と行けないかもしれない。それほどこの災害とコロナウイルスのダブルパンチは痛いのだ。
8月というと、例年ツバメは既に幼鳥の巣立ちが終わり、独自での採餌が可能になっている頃だ。ブッポウソウも南へ帰る体力づくりを親子で展開している頃だ。
ヤマセミに関しては、まだ幼鳥は独立せず、親と一緒に行動をしていることが多いものの、自己主張が非常に強くなり、頻繁に行動を共にしている親鳥と争う姿が球磨川本流で見受けられる頃だ。
過去におけるヤマセミに関する文献を視る限り、繁殖が終わるとヤマセミは親離れをはじめ、つがいもオスとメスが次の繁殖期に至る間バラバラに生活するとなっているものが多い。
しかしこの10年間の生態観察記録や画像・映像を見る限りつがいの親は通年で一緒に行動しているし、新たなつがいになったその年巣立ちの新米ヤマセミは、新たな自分の縄張りを形成する頃だ。ただ、これは球磨川流域のヤマセミに限る特有の生態かも知れないので断言はできない。
そういった真夏のヤマセミの生態を表すいくつかのデータ画像を少し掘り出してみようと思う。今回は2017年の8月の画像。
ヤマセミの主翼は実は思いのほか大きく長いのだ。
鳴きながら飛び回るときのヤマセミは相当興奮している。
こういう時のスピードは非常に速い。
やたら飛び回るので少し引いて周りをを視たら、あとから追いかけているもう一羽を発見!