2~3月はその番組において岡田晴恵教授の判り易い感染症に関しての基礎知識伝授や、後手に回る政府の対応の此処がオカシイと解説をしてくれたので非常に良い番組だと思っていた。
しかしここへ来て、なまじ色々新型コロナウイルスに関しての知識を限定的ながら聞きかじりで知ったがために、『物知り天狗』に成ってしまったと見える。
今日なども医療専門家=新型コロナ対策分科会メンバー・釜萢敏氏をバカにしたり、論戦を挑んでみたり、「何故そうしないんだ!」と正義面をしてパニクッたように吠えるその無礼な態度・言動にいささか腹が立ってきた。
筆者が言わんとすることの裏付けはこの2つのネット記事だ。
特に2つ目の岡田晴恵教授の件は、本来玉川徹氏が言いそうな事を先んじて彼女が言って、落ち着いて対応する釜萢氏にきっぱりと切り返されてしまい、「誤解していました、ゴメンナサイ」と謝って見せたのだ。この玉川徹氏の代わりに言ったんだという対応の凄さは同じコメンテーターとして席を並べていた他の二人も判っている様だった。この瞬間一人興奮して赤まっていた玉川徹氏だけが浮いたのを見逃さなかった人は多いと思う。
だからこそこのネット記事の1つ目のようなコメントが出たのだろう。一方で中身をきちんと精査せずやり取りの経緯だけ表から見て面白おかしく仕立てたこういった記事を出すところもある。
ネットの情報はこういった野次馬を妙に煽るような記事が多いのが最近の傾向なのか?読む方はうのみにせず色々な意見を比べた方が良い。「玉川氏の指摘にしどろもどろ・・。」の下りは「煽り」以外の何物でもない。この番組をしっかりと注視していれば釜萢敏氏が新型コロナ対策分科会メンバーとして分科会の見解を背負った立場で口の達者な玉川徹に変な誤解をされ言葉尻を捕らえない様、テレビを観ている国民への説明を如何に行うべきかを考え考え喋っているため考えたり立ち止まったりするのは当たり前だろう?
分科会を背負って「間違いのない所を伝える」立場と、一テレビ局コメンターとして「その場を盛り上げれば良い」個人としての玉川徹では話し方が違っても当たり前の事。
これを投稿した後、あの橋下徹・元大阪府知事がコメントを出してきた。筆者と同様の考えの様だ。
それをこのメディアは面白おかしくけしかけるように「しどろもどろ」という表現を使っているが、メディアとしてのレベルは低いと見た。
こんなことを繰り返すようでは、もう今後分科会の専門家はテレ朝のモーニングショウになど呼ばれても出ない方が良いと思う。そうなるのではないだろうか?
基本的に、今回の新型コロナウイルスは2月~5月の第1次拡大期と今ではその感染力(性質+強さ)も大きく変化しているという事、まるで第二波は別のコロナウイルスだと思ってもおかしくないような感染スタイルだ。感染症のウイルスは常に変化し続けるものだという。
新規感染者数は多い(検査数が増えたので当たり前+感染力は強くなった)のに、重症化患者や死者が非常に少ない(毒性や重症化が激減した)という点で第1次感染時のウイルスとはまるで違う。しかしテレ朝の関係者はこれをまるで無視して報道しているように見える。
ヨーロッパやアメリカの数か月前の事例や数値をそのまま今の日本で感染拡大中のウイルスに当てはめて比較してもあまり意味が無いのだ。
昔からマスクを多用し、手洗いうがいを推奨する生活習慣、挨拶も離れてお辞儀をし握手やハグという習慣のない民族であること。更には靴を脱いだ空間で日常生活を送り、窓を開けて外気を取り入れる家の仕組みで生活をしている我が国と、全てにおいてそうでない欧米での感染拡大の規模やそれに対する対策をごっちゃにして専門家に食って掛かる玉川徹という人間性に呆れた今朝のひと時だった。
テレ朝の職員なので視聴率さえ上がれば褒められ、商業マスコミメディアとしての役割は果たしているのだろうけれど、非常に後味の悪い放送だった。もうしばらくはチャンネルを合わさないだろうと思う。
コロナウイルスに関してデータ数値を読み取り、理解して真実を深く勉強していない茶の間のおばさんたちは、専門家に食って掛かる玉川徹のようなスタイルを、救世主かの如くほめそやすが、3月・4月の頃のコロナウイルス、岡江久美子さんや志村けんさんが亡くなった頃のウイルスの状況と亡くなった二人のその時の健康状況などをまずきちんと理解していない。著名人が亡くなってしまったから怖い、高齢者だから怖い・・単純な無知から来る恐怖だ。
新型コロナウイルスに関して一般メディアの報道に右往左往せず、こうした事実・証拠に基づいた自己認識を持つべきだと思う。10万人当たりの死亡者数(全年齢)、悪性腫瘍(癌など)220名、脳梗塞・心筋梗塞120名、に対し新型コロナウイルス0.9名(ヨーロッパでは80名など)の実データを知って理解してTVのニュースショウの危機煽りを観て欲しいと思う。
彼、玉川徹氏がもし新型コロナウイルスの分科会に出席でもしたら、5分経たないうちに顔を真っ赤にして席を立たざるを得ない事に成ると、多くの専門家が言っていた言葉が本当だろうと思う。
3~6月の状況と、非常事態宣言解除後の今では新型コロナウイルスに関する状況が大きく変わったのに合わせて、テレビ朝日のモーニングショウの立ち位置が随分変わったのだという事を世の中の見識者は皆知っているのに、当のテレ朝と玉川徹氏がそれに気が付いていないという事をまざまざと知ってしまった今朝だった。
またまたコロナ話で週が明けてしまったが、今日は先日の大雨の後洪水時のヤマセミの佇まいの画像。説明は不要だろう?
今回もこの手の流木なり色々なものが流れて来たのだと推察される。