2020年7月16日木曜日

かってハヤブサを観察した人吉市の矢黒の崖が・・。 The cliff of Yaguro in Hitoyoshi City that once observed the peregrine falcon was huge damaged by fierce flood.

 人吉市のお住いの野鳥観察の大先輩、且つ筆者のヤマセミの師匠さんと、人吉市の鳥にヤマセミを追加制定した際ご尽力された方からマスコミでは判らない、報じない今回の球磨川洪水の爪痕画像を送っていただいた。

 かって、この矢黒の淵界隈ではヤマセミの交尾、採餌、求愛給餌、トビに追いかけられる姿、カワセミと一緒に並んで飛ぶ姿、などなど数々の生態を観察撮影した場所だ。

 その広い川原は秋になると葦がびっしりとジャングルの様に生え、セスナ機程度であればフンワリと不時着できそうな密度で埋め尽くしていた。5月初頭にはまだ腰ほどの葦をかき分け川原の水際まで出て、対岸のヤマセミの動きを簡易テントから1日朝から晩まで観察したのを記憶している。

 それが、送られてきた画像を観てひっくり返ってしまった。あまりの変わりようと球磨川の洪水の力のすさまじさを知った。その画像数枚と、勝手その矢黒の崖で撮影したハヤブサの画像を今日はアップしたい。
撮影された方も床上浸水の被害を受けた。しかし対岸の水位が恐い。 撮影古江氏

上の赤い橋は繊月大橋、白いトラス橋が今回真ん中が流れた西瀬橋。ヤマセミの生息地。

矢黒の淵の右岸側河原。本来であれば密度の高い葦原を形成していた。 撮影溝口氏

球磨川下りはこの矢黒の淵に掛かると、運次第でヤマセミを船から間近に観ることも出来た。
これだけの距離でヤマセミに遭遇できる場所は全国で此処のみ。※不許複製転用画像。

かっての矢黒の瀬と手前の葦原。

濁流が流れた水位がはっきりと判る。いっさいがっさい剥ぎ取って行った。 撮影溝口氏



矢黒の壁は四季折々色々な花が咲く自然豊かな崖だった。そこで出遭ったハヤブサ。




白い花の季節のハヤブサはまだ若鳥だった。