2020年2月26日水曜日

ヤマセミの色々なダイブ・連写シリーズ その1. Various dive sequence of the Crested kingfisher continuous shooting series. #1

 静止画でヤマセミの生態を色々収録しているが、ダイビングに関してはどうしても連写で撮影した画像を繋げてみないと、ダイブの途中でブレーキを掛けたり、方向を空中で変えたりするのが判らない場合がある。

 動画も試してみたが、ヤマセミのスピードで動くものを人間の眼ではなかなか詳しく判断・判別できない。フィギュアスケートの4回転やスノーボードの立て回り横回りの複合技を素人では判断できないのと一緒だろうか?

 その点で、静止画連写画像をつないで、大昔の大相撲の分解写真のように見れば、まだ生態が良く判ろうというもの。

 今日からしばらくは、そのヤマセミの色々なところからのダイブの様子を連写したものをつないだ画像をご紹介してみたい。

 今回の場合は留まっている樹木の上が網の目になっている場所で、そこから真っすぐ水面へは降りられないような状況。
 したがって、そこからまず横方向へ飛び、二次関数の放物線グラフをひっくり返したような軌跡でダイブしているのが良く判る。自然の描くフォルムはまことに素晴らしい!

 途中で幾度か体をひねって向きを変えているのが見て取れる。これが功を奏して見事に餌をゲットしているのが次の連写でお判りいただけよう。
クリックして大きくして観て頂きたい。人吉市内の球磨川本流での樹林帯の樹からのダイブ。このダイブの後見事採餌に成功!咥えて飛び去る所まで撮れている。この間、真下に居たマガモのつがいやカルガモが微動だにしない事にも驚かされた。
 ヤマセミが頭上に居る事はカモたちには判っており、そのヤマセミがダイブしてくることは全身のアンテナで理解しているのだろう。自然界の第六感は人間がすでに失ったものの一つだがこうして観察すると良く判る。

 ダイブ後の餌を咥えての飛去シーン。周りのカモはただ見物するだけだった。ちなみに、人吉界隈の球磨川流域ではこの高さからのダイブは低い方の部類に当る。後日出てくるが最高は10mほどの石垣の上に立つ高い樹の上からのダイブの画像が在るが、ひょっとするとギネス記録かもしれない。人吉のヤマセミ生息環境を理解いただけるのに良いと思う。