一般的に警戒心が非常に強い野鳥の中でも生息環境によって人間をあまり警戒しない個体が育つことが考えられる。
勿論浅草寺のハトや上野不忍池の手乗りスズメやユリカモメの様にはいかないものの、なぜ逃げないのお前は?という感じの野鳥が居るものだ。
昨年11月ころには野川で全然動かないダイサギを見つけ、すぐ傍まで行ってどうしたのか調べたら足が折れていたので保護して、野川自然観察園の事務所に運び込んだ。
今日のレポートは、妙にフレンドリーなシロハラ。遊び相手が居なかったのだろうか?閉園直前の野川自然観察園で20分ほど同じ自然空間を共有した。
基本的には園内の草地の地べたに降りて採餌していたようだが、飽きると木道の縁に上ってきてこちらを観たり、頭上の樹まで飛んできて繁々とこちらを観察しているようだった。
最初に見つけたのが此処、木道の先にちょこんと留まって居た。
そのうち、横を向いてくれた。
一旦は地面に降りて草の実などを食べていた。これが10分間ほど。
その直後、やにわに筆者めがけて飛んできて頭上の樹の枝に留まった。
2~3か所の樹を、筆者を中心に円を描くように飛び移り、その後やぶの方へ消えて行った。この間キョキョキョ・・、という飛び去る際に上げる特徴ある鳴き声は一切しなかった。藪へ消える際も無言のままだった。今までシロハラには相当数遭遇しているが、こんなフレンドリーな個体は初めてだった。最短距離で5m無かったと思う。
昔からよく言われる、「誰か亡くなった人があの世に行く前に逢いに来た・・。」の類かも知れない。筆者は過去の色々な経験から自然界の不思議は霊界に通じていると信じている。