普通のクイナは武蔵野の野川にも居て繁殖しているが、ヒクイナはまだ三鷹エリアでは観た事が無い。しかしヤマセミの観察で年に数度行く熊本県の人吉市、球磨川の河原などにはけけっこう居る様だ。
毎朝ヤマセミの情報を頂く人吉在住の方からのメールにも、頻繁に出てくる野鳥の一つだ。
筆者が遭遇、撮影出来たのはいずれも人吉市郊外、行政区で言えば隣村もしくは近いエリア2か所だった。一度は2月末、もう一度は6月中旬だった。警戒心が非常に強い事はその生態・仕草で良く判った。食性はクイナに非常に良く似ていて浅い水辺の川底を盛んに漁っていた。水生昆虫やエビ・カニの仲間、カエルなどを食す様だ。次回は是非採餌の瞬間を撮影したい。
初めて視た際は一体何だろう?と不気味に思えたのを記憶している。
この2カットは寒い2月の撮影。非常に周囲を気にして動作は鈍かった。
ここからは6月の梅雨に入った時期、川辺川流域だ。
梅雨の球磨川水系の河原に出て来たヒクイナ。
生息する環境はクイナと非常に似ている。浅い湿地帯的な場所だ。タマシギやタシギなどが好む場所にも近い。
普段は水が来ない河原のスペースだが、梅雨の雨で水位が上がってわりに水が迫っている場所だった。