佐賀のカササギは田んぼなど田園地区でよく見かけるが、東京のオナガは住宅街で生活している。‥というより、本来田園だったところが、人口流入~宅地化され住宅街に成っただけなのかもしれない。
しかしこれも幾度かご紹介したが、昨日三社祭が終わった浅草の浅草寺付近に在るすき焼きの老舗「今半浅草別館」の個室の欄間にはこのオナガの見事な透かし彫りがある。江戸時代から浅草など江戸の町に一般的にいたようだ。
個人的には東京都の鳥は全国どこにでもいるユリカモメよりこのオナガの方がいろいろな点でふさわしいと思っている。
このオナガ、三鷹の住宅街の交差点の大きな樹で繁殖したり、住宅街の大きな庭木で繁殖したりしているようだ。鷺山ほどではないが、仲間でコロニーのようなものを造って繁殖する様子が観察されている。
筆者の自宅の近所ではオオタカやチョウゲンボウが繁殖しているが、時折梅雨時にこのオナガのコロニーを襲い幼鳥をさらっていくようだ。その際の集団での防衛行動は異常にうるさい。
朝夕、姿に似ずギャーギャーと鳴きながら住宅街を飛び回る。
順光で撮るときれいな青が見えるのだが・・・。
空抜けや逆光だと青い色が黒く見える。
羽根を広げて飛んでいるときはエナガの形態に非常によく似ている。そろそろ繁殖が始まると住宅街でいろいろな動きが出るだろう。