人吉市でキジが沢山生息していることは、幾度もこのブログでご紹介済みだ。人吉市の伝統郷土玩具に「キジ馬」があることでも良く判る。
それ以外の場所でも、時々キジの「ホロ打ち」の声は聴く事が有るが、あまりその生態をしっかりととらえることはなかった。五島列島の新上五島島で民家に沿うように生息するキジを観察撮影した事が有るが、人口よりイノシシやキジの数の方が多いと言われる島なのでさもありなん・・という感じだった。
今回の霧ヶ峰は、その名の通り雨になると標高1600mを越えるため雲の中になってしまう。現場では雲というより風に流れる濃霧の中という感じだ。今朝がまさにその状態。
日本列島を通過中の低気圧の影響で、天気予報がずれまくる中、昨夜遅くから霧ヶ峰は雨!今朝もその名残の中、昨日から気になっていた八島湿原や池のくるみ踊場湿原、更にはグライダー場界隈あちこちでのキジの「ホロ打ち」が山小屋のすぐ傍で聴こえたので窓の隙間から観察・撮影。
この「ホロ打ち」の聴きなし表記が昔から「ケーンケーン」なのだが、実際は濁点の付いた「アウッ♪アウッ!」と筆者には聴こえてしょうがない。何故なのだろう?
今朝から霧雨の中3度ほどお目見えのキジ君。最初はメスを追い回し、二度目はなんと木の上に居るのを発見!三度目はつがいで仲良く採餌をしていた。しかしキジのメスと幼鳥の見分けが出来ないのでメスだと思い込んでいるのは実はこの春生まれた幼鳥なのかもしれない。
早朝の霧の中だから撮影と言っても証拠画像的な物。生態を推察するには十分な物ではあるが、少し見やすい様に判り易く画像処理した。
朝6時に起きてすぐ、山小屋の傍でキジのホロ打ちの声がした。窓を開けるとキジのオスがメスを追い回していた。
少し距離はあったが、繁殖期なので交尾の様子が見られるかもしれないと・・。しかしメスは大きく膨らんで、にじり寄るオスを拒否。
しかし、雄はめげずにメスに回り込んでアプローチ?
霧雨の中いつまでも追いまわしが続いた。そのまま枯草エリアに消滅。
実際撮ったままの画像はこちら。早朝の霧雨でこれが限度。しかし、保護色並みに判り難いキジだ。
二度目は雨の様子を視に窓を開けた際に偶然気が付いた樹木の間に見えるキジのオス。
樹上のキジなど初めて見た!
3度目は採餌に夢中のオスを間近に発見した時。
其処へメスが登場!
しかし警戒心の強いキジの夫婦にあっという間に見つかってしまい睨まれた。
メスはすぐに採餌に戻ったが、雄はいつまでも部屋の中にいる筆者を見続けていた。