2005年のある日、北九州・小倉の小学校のクラスメートと開いたクラス会の雑談で「武蔵野の我が家は隣接する西側が大学の森で、時々色々な野鳥が庭木に来る、スズメ以外の小鳥やキツツキが・・・。」と言った途端、クラスメートの一人愛鳥家の才媛に「シンジョー君!キツツキって鳥はいないのよっ!アカゲラとかアオゲラとかいう名前が在るの。」と鋭く皆の前で注意・指摘されてしまった。
まあ学校の先生を長い事勤めてきた職業癖なのだろう、まるで生徒のように皆の前で大きな声で指摘されてしまった。カチンときた筆者は何とか名誉挽回しようと20秒ほど考えた。この辺りは団塊世代の殆どが持っている「競争・反骨精神・負けず嫌い・優越感」を溜めこんだエネルギーに火が付いたのだろう。
で、昔小学校時代テレビの漫画で観たウッドペッカー(ウッディ・ウッドペッカー)を想い出しこう返した。
1961年頃日本でも吹き替えで放送開始された。まさに筆者小学6年生。
Youtube= https://www.youtube.com/watch?v=msTUX2FL7Gc
「でも、英語でウッドペッカーという単語は何なの?英語の先生の貴女は一体どうこれを翻訳するの?キツツキじゃないの?」
勿論、周りのメンバーのほほえましい笑い顔の前で「そうね、たしかにキツツキという鳥は居る事になるわね?でもそれは一般的にキツツキ属の総称で・・・。」とは弁解したものの、野鳥ファンでもない皆の間ではもうこの件は決着済みだった。
そのキツツキに興味を持ったその瞬間!野鳥全体に筆者の脳が想いをめぐらしたのはその次の彼女の発言だった。「私は日本で観られる野鳥の殆どを観たわ。150種以上よ!」という誇ったような言葉に意地悪な筆者は「そう、凄いねぇー、でも観た証拠は?」
勿論、その段階で、カラス、スズメ、ハト、ツバメくらいしか知らなかった筆者は、150種などという気の遠くなる数の野鳥が日本に居るなどまるで信じていなかったのも確かだ。
しかし世界の愛鳥家たちは自己申告制でその年何種類の野鳥を観たかというコンテストまであると聞き「野鳥の世界・バードウォッチングの世界」の奥の深さに驚かされたものだ。
何と!一年間に観た野鳥の数を競う野鳥好き達の映画が在るのだ!
そこで、思った。今まで仕事上カメラは常に自分の横に在った。これを駆使し野鳥を撮影してデータを残せば「証拠あり」の野鳥観察になるだろう?
しかし実際野鳥を撮影し始めると、数を誇ったり、珍しさを誇ったりする前に「野鳥たちの面白い生態」に眼が行ってしまい、野鳥撮影の主旨が思わぬ方向へ行ってしまった。実はそれが「団塊世代のヤマセミ狂い」誕生のルーツなのだ。
前置きが長すぎて他のサイトへ移ってしまった方もおられよう(涙)本地のアカゲラに戻ろう。
奥日光戦場ヶ原でアカゲラの生態を追った画像をご紹介!
ほぼトリミングせずにこの画角だった。500mm+1.4テレコン手持ち。
この時は道路脇の木にいるのを発見!凄く近かったので、横に開閉する瞬膜が撮れていた。
自分で開けた穴ではないのになぜか中へ一度入って出てきたアカゲラ。基本的にキツツキ系は穴が好きなのだろうか?後ろは男体山。
両脚で軽くジャンプしながら登っていく。
上へ移動する瞬間は本当にくちばしと尾羽を押さえて引っ張ったような感じだ。