2018年2月8日木曜日

カワセミ撮影にコンパクト・デジカメで挑んでみたら! I tried taking photos a kingfisher with a small and easy compact digital camera.

 野鳥撮影を初めてちょうど10年が経ったが、ほとんど一眼デジタルカメラで行ってきた。最初がフォーサーズのオリンパス、それ以降はCanon中心で、7D系、5D系、1Dx系と現在はこの3タイプを目的・行動形態に応じて使い分けている。レンズは主にCanon純正とシグマのズームを使用している。

 しかし、何かのついでに野鳥を撮影する場合を考えて、必ず何処へ行くにもCanonのPowerShot710SHを常時携帯している。コンパクトなサイズでいわゆるレンズがスイッチを入れると飛び出て来る一般的なコンデジだ。
 30倍のズームの威力は思いのほか野鳥撮影に有効でSH700以来ずっと愛用している。今回はこれでカワセミを撮ってみた。勿論過去の経験からコンデジでの野鳥撮影は非常に難しい事を体験していたので、たいして期待はしていなかった。
PowerShot SX710HS

 しかし全自動、オートで撮影してきた過去の例とは異なり今回はマニュアルでシャッタースピードなどを指定して、普段の一眼デジタルと同様マニュアルで撮影してみた。
 結果は自分的には此処まで撮れたか!と声が出る程の成果だった。勿論十分な事前のメカニック理解あっての成果なので、全てのコンデジでカワセミなどが簡単に撮れるとは思わないで頂きたい。

 基本的にファインダーで被写体を捕らえピント合わせするのとは全然異なる困難さがコンデジには有る。それは液晶画面で被写体を捕らえる難しさ、なおかつその画像がピンボケしていないか否かの判断、最後にきちんと画像が適度な明るさで写っているか否かの判断が可能かどうかだ。

 立川の昭和記念公園で数名のバーダーさんがデジタル一眼でカワセミを撮影されている所に遭遇し、その後ろからそーっと撮影させて頂いた。
距離10mで撮影、物陰から・・・。

目の前8mの枝の上の場合。

こちらは距離20mの木の枝。

一番遠くて距離35m程。さすがにけっこう画像は甘い。

上の画像と同じ場所で。

此処までは単発画像だが、この杭とまりでしぐさから水浴びをすると予想して、シャッタースピードを1/1000にセット、マニュアルで撮影することにした。秒間6コマの連写をセットした。その結果が次の連続画像。







距離が30m離れているのでピンが甘いがコンデジで此処まで撮れるなどとは思いもよらなかった。コンテストに出す写真ではなく生態を残す証拠画像としてはある意味十分な場合も多い。

重たくて関連部品の多いデジタル一眼をフラフラしながら持ち歩けない山奥走行などの場合、プランB用にコンデジも有効かもしれないと思い始めている。
今後はファインダー使用で撮影出来るコンデジの検討も考えようと思う。