結果は残念至極!その後行った法隆寺の方がはるかに心を打つ展示品で一杯だった。法隆寺は670年に全焼したと日本書紀に在るにしても、756年頃建立されている正倉院よりはるかに古い建造物だ。
毎年紅葉の時期が近くなった頃、京都に負けじと奈良の名物として正倉院の御物を少しづつ展示して話題性を高めているのだろうけれど、壊れた楽器を展示したり、鏡とその入れ物をバラバラに展示したり、もう少し何とかならないのか?少々がっかりした。
奈良に来ている海外からの観光客が正倉院展に少ない事を観る限り、外国の方々はSNSでその内容の乏しさ情報を知っているとしか思えなかった。
しかし、その展示品を比較して見る限り、毎年開催される「正倉院展」へ小出しにしているから点数が少ないのは判っているものの校倉造の正倉院に収蔵されていた各品々より、法隆寺の所蔵品の方がはるかに保存状況が良いのは何故だろうと思う。
楽器類にしても、衣類の一部にしても法隆寺のモノののほうがはるかに保存状態が良い。しかし驚いたのは法隆寺の玉虫厨子の大きさだ。中学校や高校時代の教科書に在った写真からは想像がつかないほど大きなもので驚かされた。本物の昆虫の玉虫の羽根が使われているというのはもちろん確認もできないが、次回は懐中電灯を持って観に行かなきゃと思う次第だ。法隆寺さん拝観料1500円も払って、肝心な部分が暗すぎて見えないというのは何とかしてほしい。
混み具合は3連休が終わっていたため入り待ちは全くなかった。
館内もこんな感じの空き具合だった。
ただやたら暗くて・・・。(画像処理で明るくしてある)
正倉院展に比べ、はるかに見どころの多い法隆寺
これが「玉虫厨子」画像に映っているお客さんとその大きさを比較して欲しい。大型犬の犬小屋の3倍くらいはあった。
明日以降は、法隆寺のその他、中宮寺の半跏思惟像など・・・。