低高山帯や高原エリアではエナガ、シジュウカラ、コゲラ、時にはメジロなどが入った混成群に良く遭遇するが、300m程高い位置に当たる1800mレベルに成ると混成群も種類が少し変化する。
今回は落葉広葉樹林帯で水深30cmもない細い渓流沿いであった。周りには別荘など通年ではないが、時折人間の住む環境でもあり、天敵から異種混成集団で行動する弱き小鳥の好む環境だったのだろうか、数十羽という感じの群れだった。
主役はヒガラ、コガラ、コゲラ、ゴジュウカラの様だった。まだ落葉広葉樹も葉が残っており、山ブドウなども紅葉半ばだった。従って季語の間に見え隠れする姿の撮影であり、真冬の様なくっきりとした画像は望むべくもないがお許し願いたい。
最初に眼に入ったのはゴジュウカラ
樹木を上下逆さになって移動できる数少ない野鳥だ。似た様な行動生態のキバシリは此処まで上下逆さには成らない。
木の生えた苔を突いて採餌中のゴジュウカラ
野川流域で見慣れたコガラも、こういう深山で視ると趣がある。
こちらも樹に巣食う小さな虫を採餌していた。
一回り小さなヒガラも木の皮の中の虫をほじくり出していた。
こういった感じの中、数十羽の小鳥が移動していくのだ。