それを観た瞬間、これは北海道で遭遇したアレと一緒だ!と3年前の一シーンを想い出していた。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/070300171/
カラスではなかったが、オオセグロカモメがオジロワシの背後から威嚇しながら接近し、もう少しでオジロワシの背中に乗りかからんばかりに成ったのだ。
今回の白頭鷲の背中に乗ってしまったカラス程小さくないオオセグロカモメなので、同じ様な事には成らなかっただろうが、自然界においては有り得ない事ではないと実感した次第。
その昔我が家の近所の住宅街で、ゴミをあさって居たカラスに野良ネコがジャンプして足に飛びつき、両足にバンザイの格好でぶら下がった事が有った。カラスは慌てて飛び立とうとするがネコの重さと飛翔力が同じだったのだろう、道路を高さ1m程のまま50m程飛んだのを目撃したことがある。これだから自然界は面白い。
第二次世界大戦の終盤で日本軍の戦闘機・飛燕が大型爆撃機B29の背中に乗っかってしまったという記録があるそうだ。2011年頃上野の国立科学博物館で観た「空と宇宙展」でそのイラストが展示されていたのを想い出した。闘いの中では人間だって似た様な事をしているのだ。野鳥だって人間だって縄張り争いは同じなのだろう。
両方とも結構大型の野鳥なのでそう滅多に遭遇できるシーンではないだろうとは思う。しかも上から観察・撮影できたのも幸運だった。場所は北海道の霧多布岬。7月のオオセグロカモメ繁殖時期だった。この一羽の攻撃の後、4羽のオオセグロカモメが援軍に駆け付け(飛び付け?)代わる代わるオジロワシにアタックを繰り返していた。
B29に乗っかった戦闘機・飛燕の「絵」はGoogleフリー画像上で2種類見つかった。いずれも作者が判らないが、生還したパイロットの話を聞いて描いた想像図だろうと思われる。
SUBARUが毎年出していた航空機のイラスト画カレンダーに採用されていた著名なイラストレーターの方の画かもしれない。昨年2016年で終了してしまったが大切にとってある。