そもそもウグイスが「ホーホケキョ!」と啼くのは自分の縄張りを主張するのと、つがいになるパートナーを呼び寄せる為のモノだ。だから春になったから何処からか飛んできたのではない、囀るようになるのが春先というだけで、実はウグイスはそこいら辺の藪に年がら年中居るのだ。
梅に来ている一見ウグイスと思える野鳥は「メジロ」なのだ。メジロは蜜吸い系の野鳥で、基本的には漂鳥・留鳥でこれも年中そこいらに居る。ただ花の蜜を好むので梅や椿に来る。沖縄ではハイビスカスや南国の極彩色の花に来たりして非常に綺麗だ。
一方、ウグイスはムシクイ系の仲間で木の表皮の中に居る虫などをついばんだりする。ある意味オオジュリンなどとも採餌方法は一部似ている。
今回人吉で迎えた初めての朝早く、市外から車で20分ほど入った郊外の人気の無い畑のはずれに群生する葦原で撮影した。
まずは椿の花に10羽ほどの小群で来たメジロ。
目の周りのホワイトリングが特徴。英名Japanese white eye.
お次はウグイス。思いのほか土色っぽいカラーで目つきは鋭い。
葦の幹から採餌した小さな昆虫を咥えている。
目が合ってしまったが、車の中の人間には警戒心無い様だ。