基本的には深山の人気のないシークレットポイントで、寒い、あるいは暑い思いをしてブラインドに閉じ籠って蚊や毒虫と闘いながらヤマセミを待ち、可視範囲に入ったヤマセミを撮影するのが殆どの野鳥撮影ファンの皆さんの苦労だと思う。
ブラインドから撮影した事は2度ほどあるが、余りというか自分の性格には全然合わない手法だと思った。ヤマセミと同じで落ち着きのない筆者には足で歩いて探して、数日通って警戒感を失くして普段の姿を手持ちで撮影したい。
しかも事情通に出没ポイントを聴いて現場に行って撮るという効率の良い手法ではなく、ヤマセミの生態を研究して場所を予想して行き、遭遇する楽しみも取って置きたいと思うのだ。
更には、そのエリアでは超珍しいが、居る所に行けばいつでも沢山いるという野鳥を追い掛けたりはしたく無い。エトピリカに出遭いたければ落石漁港からクルーズ船に乗るし、オオワシに出遭いたければ琵琶湖や中禅寺湖で追い掛けず根室に行くようにしている。ノゴマもしたり、ノビタキもしたりだ。
ヤツガシラやタカサゴモズ等の旅鳥や迷鳥は勿論地元の事情通に訊いて会いに行くが、年に1度在るか無いかの珍しい事だ。
そういう訳で、苦労されてヤマセミ撮影をされている方々には怒られてしまうような人吉市におけるヤマセミの生態画像をアップしよう。
こういう画像を見て頂ければ、何故人吉市がヤマセミを市の鳥に指定したか、更にはなんで今までそうで無かったのか?お判りに成ろうと思う。