2017年1月31日火曜日

人吉市のやませみシンポジウム無事終了! Crested Kingfisher, Symposium on successful completion of the hitoyoshi city!

 ヤマセミが「人吉市の鳥」に決まったことを受けて市が主催で開催された「ひとよし未来会議=やませみの魅力を学び語る会」が盛況に無事終了した。
 筆者をヤマセミ狂いに仕立てて下さった、八代駅前・ミック珈琲店の出水マスター、昔広告代理店時代仕事で大変お世話になった八代市役所の部長さん、熊本市から高速で片道1時間かけて来られたヤマセミ観察者のエンジニアの方など多くの方々に来ていただけて感激だった。

 ヤマセミの魅力を89枚のスライドで説明させて頂いたが、寝込む人など一人も居なくて驚いた。普通部屋を暗くしてスライドショウを実施すると早い人は10分で寝る場合があるのに、35分間、説明喋りっぱなしだったのにも関わらずじっくりと聞いて頂けて安堵した。

 国交省の九州地方整備局の所長さんもパネリストとして参加下さり、ヤマセミの棲む環境づくりについても突っ込んだ話が出たりして、市民対象のシンポジウムとしては中身の濃い会合だったように感じた。

 開始が夜19時30分からだったので、朝から午後3時ころまではいつものようにヤマセミを撮影観察した。思いのほかいいタイミングで3家族のつがいを撮影できた。それ以外にもカワウとコサギの共創・共生の現場証拠写真も撮影でき、収穫の多い一日になった。








お互い協力することで、カワウもコサギも同時に採餌できている。此の詳しいレポートはまた後日。


2017年1月30日月曜日

ヤマセミの棲む人吉の水源を紹介しよう。 I'd like to introduce source of Kuma-river of Hitoyoshi,where Crested kingfisher lives.

 ヤマセミの画像ばかり掲載し続けているが、人吉盆地を流れる球磨川の源流、および各支流の源がどれほど素晴らしいものかを今日はご紹介したい。

 球磨川は勿論国が管理する一級河川だ。驚いたことに、此の球磨川に注ぎ込む各支流も実は国が管理する一級河川なのだ。たとえ小川のような部分があってもだ。大きいから国の管理で一級河川、細くて小さい川だから各流域・自治体管理の二級河川ではないのだ。

 決め事は別として、球磨川に注ぎ込む河川、特に人吉盆地のそれは綺麗すぎる清流ばかりだ。この「きれいすぎる」という言い方は、そこいら辺の普通の女性を連れてきて「綺麗すぎる喫茶店の店員さん!」などと大ウソをつくネット・メディアの品のないノリとは根本的に違う。

 その場へ行ってみれば良く判ろう。「息をのむ。言葉を失う!」といった表現はこういう時の為に在ると言って間違いない。どぶ川に比べて普通の小川を「綺麗すぎる清流!」などと平気で表現する世間知らずの最近のライターやいかがわしいアジテーターとは全然違う。

球磨川本流に佇むヤマセミ。

最初はどこでも水滴のレベルから始まる。

岩に落ち、ミネラルを吸収し・・・。

あちこちから集まって流れが生まれる。

人吉盆地の場合は高湿度による苔に覆われた岩や樹木を伝って水は流れる。




太くなったり細くなったりしながら山を下る。

胸川、万江川、永野川、草津川、川辺川、色々な支流もすべてこういった清流だ。

こうして、一滴の水滴が集まり、球磨川にそれぞれの合流点で合わさる。降雨時も支流からの流れの方がきれいなので、ヤマセミはその綺麗な部分で採餌を行う。


2017年1月29日日曜日

小雨の人吉界隈で小鳥系数種。 I photograph several kinds of small birds in the Hitoyoshi of the gentle rain.

 冷え込みがひと段落した・・・といっても朝方は低かったが、狙ったヤマセミは日曜日の観光客の群れに驚いて姿を現さなかった。朝8時には小雨も降り出し、撮影には条件が悪かったものの車の中からカメラの接点不具合と闘いながらいくつか小鳥系の撮影に勤しんだ。

 昼時を挟んで2件の打ち合わせをこなし、撮影そのものは早朝と夕方に限られた。基本的には野鳥の行動時間帯に撮影できたので好都合ではあった。

 昨日日ごろ余り出逢わない猛禽類を2種ワンフレームに撮影できたので気を良くしていたが、二日連続でラッキーは巡ってこなかった。

 今日の収穫は、ヤマセミ、ジョウビタキ、エナガ、ホオジロ、変種ツグミ、セグロセキレイ、半数以上は飛翔シーンだ。

エナガは7~8羽の群れでメジロの一軍群と一緒に行動していた。


ジョウビタキのメスも盛んにフライングキャッチを行っていた。


セグロセキレイの川の上でのフライングキャッチ!

ニュウナイスズメのつがい、すでに繁殖シーズンの準備中?



 

2017年1月28日土曜日

メジロをウグイスと勘違いする人が多い! There are many people who mistake a Japanese white-eye for a bush warbler!

 「梅にウグイスが来た、春だねぇ?」と言った昔の人は大間違いを後世に残したようだ。特に女性、それもインテリクラスの女性に梅に群がるメジロをウグイスと勘違いしている。なおかつメジロの黄緑色をウグイス色だと思っている。もうはっきり言って滅茶苦茶なんだろうと思う。思い込みというものは怖い。

 そもそもウグイスが「ホーホケキョ!」と啼くのは自分の縄張りを主張するのと、つがいになるパートナーを呼び寄せる為のモノだ。だから春になったから何処からか飛んできたのではない、囀るようになるのが春先というだけで、実はウグイスはそこいら辺の藪に年がら年中居るのだ。

 梅に来ている一見ウグイスと思える野鳥は「メジロ」なのだ。メジロは蜜吸い系の野鳥で、基本的には漂鳥・留鳥でこれも年中そこいらに居る。ただ花の蜜を好むので梅や椿に来る。沖縄ではハイビスカスや南国の極彩色の花に来たりして非常に綺麗だ。

 一方、ウグイスはムシクイ系の仲間で木の表皮の中に居る虫などをついばんだりする。ある意味オオジュリンなどとも採餌方法は一部似ている。

 今回人吉で迎えた初めての朝早く、市外から車で20分ほど入った郊外の人気の無い畑のはずれに群生する葦原で撮影した。

 まずは椿の花に10羽ほどの小群で来たメジロ。



目の周りのホワイトリングが特徴。英名Japanese white eye.

お次はウグイス。思いのほか土色っぽいカラーで目つきは鋭い。

葦の幹から採餌した小さな昆虫を咥えている。

目が合ってしまったが、車の中の人間には警戒心無い様だ。


2017年1月27日金曜日

寒風吹きすさぶ人吉入り! I arrived in Hitoyoshi among cold wind blowing today.

 真冬の低気圧のおかげで強風ふきすさぶ羽田空港から南九州の人吉市内へ入った。もちろん主な訪問理由は「人吉市のヤマセミ・シンポジウム・勉強会」参加のためだ。30日(月)が準備、31日(火)が本番。期待が大きいだけに気合いを入れないと務まりそうもない。

 正月以来のヤマセミ写真集編纂・制作で一杯いっぱいだった脳の中身を正常に戻す良い機会だが、何処まで緊張感を続けていられるだろう。

 先上げのオンデマンド印刷分が予定より三日遅れたため、手持ちで航空機に乗ったが、なさけないこ事に少し歳を感じてしまった。いつもの朝早い便ではなく昼12時発のANAだったので、空港までのアクセスがラッシュアワーにかかってしまう。高速道路は事故や渋滞で掛かる時間があてにならないためJR経由で行ったが、ただでさえ大きな荷物を持っている撮影行に重たい本を10冊以上運ぶのだから大変だった。

 外国人旅行者たちの大荷物移動の大変さを少し身をもって体験した。

 羽田空港は物凄い横風で、飛び立つ飛行機を見送ると横に向かって飛んでいるような錯覚さえ覚えたが、パイロットは皆優秀だ。ANAも鹿児島空港に降りる際は非常に揺れたが見事なランディングだった。外国だったら拍手が起こるだろう。

 レンタカーで人吉向かって運転する際、窓を開けたまま運転した。それほど暖かいという事だ。南国九州でも今日は少し暖かかったのだろう。

 いつもの通り矢黒神社へお参りして、ヤマセミとの遭遇を祈った。今回ヤマセミに出逢えたのはそれから1時間後人吉城址前の球磨川だった。

 
羽田は結構強い南風が吹いていた。

68歳になって30kg以上の荷物を持っての移動はちょっとしんどい。

鹿児島空港から九州道で一部宮崎県を経由して熊本県に入る。宮崎ー熊本間はトンネル。

いつもの所にいつものつがいが出迎えてくれた。

川辺川でもいつもの場所にちゃんと2羽いた。

今が盛りとオシドリ達も結構活発に動き回っていた。明日は朝からヤマセミを探す予定。


2017年1月26日木曜日

東京国立博物館で日本画の野鳥を観る!29日まで。 Watch the wild bird of the Japanese painting in the Tokyo National Museum; until 29th.

 東京上野の国立博物館本館二階で鳥の日本画が展示されている。レンズを通して生の野鳥しか視ていないアナタ!たまにはこういった昔の日本人の目で視た野鳥や鶏の絵画をご覧?

 今月29日の日曜日までだからこの週末の土日でお仕舞。色々な鳥が描かれている屏風だの伊藤若冲の弟子の画だの館内は暗いから観難いが、それなりに観て良かったと思うだろう。

 撮影禁止のマーク以外の展示画は撮影しても構わない。だんだん海外の常識が日本にも浸透してきたようだ。パリのピカソ美術館でごく一部撮影禁止と言う以外全然オーケーだったのに驚いたものだ。
 そういえば1972年に行ったルーブル美術館のモナリザの前でしっかり撮影した記憶を想い出した。

 日本はなんでダメなの?ミュージアムショップで図録が売れなくなるってか?

トーハク、最近は東京国立博物館の事をこう言っているらしい。

特別展などでなければ大人1人620円だからリーズナブル。70歳以上は無料。

重々しい建物の二階に行くと迷子に成りそうに広いが展示は意外に少ない。

撮影OKの物だけ掲載する。どう考えても種類が判らない鳥がいた。

死んだ鳥を元に描くのだろうか?ぬるぬるした感じで描かれている。

 右の方にコムクドリとアカゲラが居たりするが、青いのが何だか良く判らなかった。オナガだろうか?サンショウクイのようなのも居る。そういえば昨日三鷹の野川沿いに沢山のバーダーが居てサンショウクイが飛来しているらしい・・・という話だった。サンショウクイと言えば夏鳥だろう?一番寒い今の時期に武蔵野に迷い込むだろうか?
 
 実は縦に留まったハクセキレイだったりして・・・。

 筆者三冊目のヤマセミの写真集「人吉市の山翡翠」のオンデマンド印刷版先上げ20冊がやっと手元に来た。明日からこれを持って人吉市に赴きこの先のオフセット印刷の数量決定や間違い探しをして、第2刷への準備をする。
 


 例によって販売しない、売らないのでこちらで配布先を決めて無償で配らせて頂く。教育機関や図書館がメインに成ろう。勿論国会図書館にも前の出版物同様に提出し収蔵して頂く。

2017年1月25日水曜日

再び朝陽の中のヤマセミ。 The Crested kingfisher in a morning sunshine again!

 今月末31日(火)人吉市役所主催で「ヤマセミの魅力を語り学ぶ会」が開かれるが、その1部で皆さんに紹介するヤマセミ画像を抽出中、朝日を浴びた山s名の画像が出てきたので今日のブログにご紹介。

 この時は、三角岩に乗ったヤマセミが、対岸に居ると思われるつがいの相方に向かって何やら鳴いた後モーレツな勢いで飛び回ったのを覚えている。

 飛び回る直前、セイタカシギのような細いシギがすぐ横を飛びぬけたのを記憶している。画像が出て来たらアップしたい。

 





このメスはここ数年来の馴染みなので警戒はしなかったのだと思う。


2017年1月24日火曜日

最低気温の日の武蔵野・野川の野鳥たち。Wild birds of Nogawa of Musashino, the day of the minimum temperature.

 ここ数日寒気が入って東京郊外・武蔵野の最低気温が連続でマイナスになっている。日中も5~6℃で空には雪雲が北から迫っている。
 時折、風花(遥か遠くから飛ばされて来た乾燥雪)が舞う野川流域の夕方。いつものランニングのついでに撮影した野鳥をご紹介。

 朝方であれば、もっと下流に沢山カモ類がいるのだが、旧基督教大学ゴルフ場跡の野川公園、並びに自然観察園では如何にも冬鳥のたぐいがいつもの通りに生活している。

 明日は少し早起きして、下流のカモ類を狙ってみようかと思うが、寒気のお陰で人間まで朝寝坊したくなる寒い朝が続くので約束はできない。

昨日と同じ冬の代表的野鳥カシラダカ。野川自然観察園内で・・。



かすかに残ったアカマンマの枯れた実をむさぼっていた。

木陰に身を隠したつもりのシロハラ。

珍しく園内の手すりに留まった。

野川で集団水浴びをしていたムクドリ。

ジョギングの一団が来たので一斉に飛び立った。