一方で県境の横谷エリアでは飛翔するブッポウソウは見受けられるものの未だに繁殖のポイントは特定できていない。5年前、筆者はまだブッポウソウと言う鳥そのものをまだ観た事が無かった。これら2か所の県境と宮崎県の繁殖ポイントを教わった際、残念ながらその際は観る事が出来なかったのだが、棚田や古民家の撮影をする為湯山温泉の民宿に宿泊したのだ。早めに温泉に入り、夕食前に車で30分ほど移動した時、夕陽を浴びて上空を乱舞する十数羽のブッポウソウに遭遇し初めてブッポウソウと言う鳥を知ったのだった。
それまで図鑑でしか観た事は無く、ましてやあの独特の「ブツブツ!」鳴く声も知らなかったのだが、しばし呆然として空を見上げて立ち尽くしたのを覚えている。あれから5年、毎年観察に立ち寄るが、今年は久しぶりに巣立った幼鳥の数が多い様だ。
今年は、ヤマセミ、ツバメが巣立った幼鳥の飛翔訓練を親子ペアで行い、結構厳しい教育を行っているシーンを観察撮影したのだが、実はブッポウソウもほぼ同じ教育方法を撮っている事を確信した。ただ綺麗なブッポウソウを撮影するだけではなくその生態を観察してみたら、野鳥たちの面白い生態が垣間見えた。
幼鳥へ捕獲した大型昆虫を運ばんとする親鳥。
この時期の採餌行動は非常に頻繁だ。
撮影できた画像の40%程度が餌を咥えている。
必ずペアになって基地周辺を飛び回るようだ、その際は親が後を取り鳴きながら飛びまわる様子が視てとれた。
飛翔教育は前が幼鳥、後ろが親鳥でヤマセミやツバメと同じ。
遠くの電線まで飛んでも親子でペアを成し、幼鳥に餌を給餌していた。