2016年4月21日木曜日

黄昏の武蔵野にオナガが飛ぶ! Azure-winged Magpie fly at sunset in Musasino !

 2日前のこのブログで、熊本出身、熊本在住の井上晴美がブログへの中傷で投稿を止める羽目になった話を紹介したが、似たような話が沢山出て来て問題になり始めている。 http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160419/DailyNews_1118492.html

 このサイトの解説では 「大半は被災地と無関係なネットユーザーが独善的な感覚で批判している・・。」とあるが、3.11東日本大震災等ではこういう事は無かった。地元でなければ判りようのない内容も多いので、やはり地元からのクレームが多いと思われる。他の大型災害時には不謹慎狩りの様な事象は起きなかった。SNSはとうの昔に普及発達していたし、芸能人を含めた著名人のブログやツイッターは当時も沢山在った。
 今現在筆者の熊本県内在住の友人・知人には歳が歳だけに、此処まで年中芸能人のサイトなどを観ている人はまず一人もいないだろう。
 あっという間に熊本弁?八代弁を真似して使うようになった小学6年生だもの、空気の違いには敏感に反応し、かつ必要に迫られて順応したのだと思う。

 幼心に覚えている違和感に「しちゃならんが、したらイケんと」という大勢の諫めの合唱の様な声が在る。何か目立つ事、あるいは前例の無い事をしようとする者に対して厳しく諭し止めさせる風潮が非常に強い土地柄だと思ったのだ。
 これは大人になって再び熊本にご縁が出来て、色々なイベントや観光活性化などのお手伝いに来た時にも強く感じた。そこで地元生まれ地元育ちの親友達数名に以前「一体何故なのだ?」と訊いた事が有る。そうして帰ってきた言葉が「妬むのだ、羨むのだ、だから足を引っ張ろうとするのだ」という事らしい。

 で、まさに今こうなっている状況を八代で揺れながら耐えている親友に電話で訊いたところ、「それは、今こぎゃん感じで辛らか思いばしよる自分達は、どん底の状態だいけん、部外者であれば、あるいは県外者(有名人も含む)であれば、誰にどぎゃんクレームをつけたっちゃ良かて思うとだろ?、自分(この場合は筆者の事)には判らんど?」と言われた。
 つまり、小さな時から、抜け駆けの様な事を厳しく禁止され育てられた熊本県人は、常日頃非常に規律正しく、周りを気遣いながら我慢を重ねてストレスを溜めながら生きて来ている。従ってこういう災害の真っ最中、緊張感の連続時には耐えきれず、逆のエネルギーが働いて、子供っぽく攻撃的になるという分析らしかった。

 それを聴いて、なるほど、そうだったのか!と此の芸能人ブログの話だけではなく、最近別の逢った事もない人間から攻撃された腹の立つ事象で思い当たる節があった。もちろん筆者自身の友人には、そういう切れて攻撃的になるタイプが一人もいないので、これと言った実感が無いのが少し現実離れしているのだが・・・。

 熊本県のある野鳥団体に、メンバー同士でのみメールをやり取りが出来るメーリングサークルが在るが、これに毎日アップしている自分のブログの内容が判るタイトルのみ告知してきた。しかし地震後、あるメンバーから「地震の被害に遭って辛い立場の自分としては、楽しそうなそういう告知を見ると腹が立つ・・・ヤメロ。」とクレームを受けてしまった。しかも全員が見る事の出来るメールにだ。個人的にメールをくれれば、直ぐに詫びて投稿を止めただろうに、公開リンチのような形で自分の正当性を訴えられてしまった。

 ハッと気が付き、大変申し訳なかった、と色々書いて個人宛のメールで詫びたら、今度はその文面を「こんな事言ってきやがった・・。」とメーリングリストに公開されてしまった。個人情報含めてこれは違反だろう?Eメ―ルの常識やマナーを知らないネット無知なのだろう、諦めてそれ以上は関わらない事にしたが如何にも熊本県にありがちな人種だと思った。

 単にTVのニュースや新聞の記事を観ているだけでは、こういう重大事の時の被災者達の本音は判らないものだと感じ入ってしまった。しかし同時に、顔も知らないでFacebookやEメールアドレスだけで繋がっている名ばかりの人間はやはり友達ではないという事も良く判ったのだ。
 
 しかし、今から55年程前1960年に北九州の小倉市から転校してきた際に熊本独特の空気、習慣、常識が今まで自分が育った小倉や東京のそれとは随分異なっている事を肌で感じたのは間違いではなかった。

 こういう話を聞いたことがある・・・。昔から熊本県人は地元で頭角を現しても、周りが羨みやっかむので、足を引っ張られリーダーに成れないというのだ。熊本から国のトップや大学者が殆ど出ない、明治維新にも活躍しない、せいぜい名の通った横井小楠の様な実務経済学者にしても越前福井藩の松平春嶽さんの右腕に成って初めて名が通ったのだ・・・という事を教えられた。今回それが非常によく理解できた。
 

と言いつつ、今日の野鳥は我が家の我が部屋から見る黄昏時のオナガ!




このオナガは九州では見られない。関東で観られないカササギに似ている。

黄昏の光の中、新緑の木の芽の中で集まって来るオナガ。

針葉樹が好きなようだ、良く我が部屋の前の大学構内の樹木に来る。

今はちょうど西側正面に陽が沈むので、塒入りのオナガの群れもシルエット。