2年前出版し無償配布したヤマセミの2冊目の写真集にも掲載したいくつかにもヤマセミとカワセミが同居している場面を観て頂けると思う。
参照1= http://www.yamasemi.org/report_chapter_4/ch4l.html
参照2= http://www.yamasemi.org/report_chapter_4/ch4o.html
今日の話は同じような隣組というか仲間の一つ、セグロセキレイ、ハクセキレイなどと一緒の場面の生態。もちろんカモ類など水辺では多くの他の野鳥と一緒に生活してはいるのだが、架線上や岩の上で一緒になるのは圧倒的にセキレイ系が多いだろうと思う。それはセキレイ系の個体数があまりにも多いからだという事だ。
特に人吉の球磨川・川辺川流域は土手に発生する羽虫の数が半端ではない。初夏の夜、球磨川に面した窓ガラスを開けようものなら部屋の灯りめがけてとてつもない数の羽虫が入ってくる。だから各温泉旅館、ホテルの川側の窓には「日本一虫の多い場所なので夜間は絶対に窓を開けないように願います。」といった注意書きの類が書かれているはず。
一度は市房ダムの奥、湯山温泉にある観光ホテルという名の民宿に泊まり、夜中網戸の隙間から数百・数千という羽虫に入り込まれ朝まで同衾したことがあった。朝起きて黒くなった畳や夜具に気が付いたときは気を失いそうになったのを覚えている。
今日ご紹介の画像は、鋭い夕日を浴びて川辺川にかかる架線上でセグロセキレイと戯れるヤマセミのつがい。コントラストが強すぎるがご容赦願いたい。
いちいち説明は不要だろう。4本渡された架線上で他の野鳥と戯れる姿は幾度か観察している。一度などトビのつがいとヤマセミのつがいが交互に留まっていたのを撮影した。採取した獲物を横取りするトビなのだが、こういうくつろぎの時は呉越同舟平和を楽しんでいるようだった。つい最近この4本架線は一本になってしまった。理由は不明。