2015年8月11日火曜日

霧が峰八島湿原と蓼科山御泉水自然公園レポート、その3。 This is the nature report of Tateshina-highland and Kirigamine-highland in a mid-summer Part 3 .

 蓼科・霧が峰エリアの蝶の画像が続いたので、本来の野鳥はどうなった?というリクエストにお答えして、今朝は本当に少なかった野鳥類のご紹介。
 早朝4時前に現地駐車場に付いた際はまだ月の出ている濃霧の頃だった。100台ほどの駐車場にはまだ3台しか車は来ていなかった。その後午前5時までに20台ほどが到着したが、その殆どは高齢者の写真撮影がメインの人々。

 皆手に手に大きな三脚を持ち、ほぼ標準のズームレンズを装着した高級一眼デジカメ、或いはデジタルバックを装着した八ッセルブラッド系の中判カメラ、或いはフィルムバックのまま銀塩フィルム装着で撮影しようという愛好家もグループで来ている。たぶん全国から来るのだろう。

 しかし、真夏の行楽シーズン土曜日、狭い木道に大きな三脚を堂々と開いて結構混んでいて通行の妨げになる事を何とも思わない点が理解に苦しむ。しかもグループで連れ立って固まって撮影する、この辺りが高齢者の写真撮影者達が嫌われる一つの要因になっているのだろう。この湿原も直ぐに三脚持ち込み禁止になるだろう。もう高齢者で年金生活者も殆どだと思われるのに何故平日に来ない?何故一人ひとり間隔を置いてバラケて撮影しない?何故固まる?理解できない。リーダーに連なって金魚の糞か?

 こちらは500mf4の大きなレンズ、もしくは使い慣れた50-500ズームを小脇にストラップで吊るし、いざという時に使う一脚をデイパックに固定し身軽にしている。景色でも花でも昆虫でも野鳥でも、それで充分だろうと思う。しかし判で押したように皆同じスタイル、同じようなカメラ機材をよろよろしながら抱えて木道を歩く高齢者達。先輩達、或いは先生を中心とした写真撮影愛好家のグループ間の価値感、常識から逸脱すると仲間はずれにでもされるのだろうか?自分独自のスタイルを開拓したり、効率というものや他人への迷惑・マナーを考えないのだろうか?

 一体何のためカメラの機能が進歩したのだろう?何故手振れ防止のシステムが高級機種に装着されたのだろう?何故高解像度・高感度の技術が進んでいるのだろう?そうして何故それを活用しようとしないのだろう?写真撮影は出来るがパソコンを使えないのか?色々考えさせられた今回の高原撮影行ではあった。

 さて!ハッセルブラッドに三脚を付けて撮るプロ気取りの愛好家の画像のような訳には行かないだろうが、朝7時を過ぎてもまったく晴れない濃霧の中での撮影成果を今日はアップする事にした。まさしくこれが「霧が峰」

まだ月の出ている早朝4時前、既に数台来ている、地元なのか?はたまた遠方か?

最初に眼に入ったのがこのホオアカ。独特の鳴き声で直ぐに発見。夏の主役だ。

そのホオアカの数倍の啼き声でウグイスが間近で囀り始めた。こういう表に出てくるのは平地ではほんの春先のひと時だが、高原では普通の事だ。特に霧の朝は・・・。

もう高らかに囀りあげている。

ハバヤマボクチという高山植物、れっきとした地球の花で決して宇宙から来た花ではない。 

一番人気のヤナギラン!秋になると真っ白な綿毛で高原が一杯になる。

寄ってみれば判るとおり、露だらけ。全ての草木は光の良い朝8時過ぎまでこの状態。

霧の中、シシウドの隙間から目立つのはコオニユリ。平地に咲くオニユリとは微妙に違う。

コオニユリは花枝の付け根にむかご状の粒が付かない。茎も少し華奢。