しかし、車文化全盛の現在、歩かなくなった事で不健康になり、病にかかる人間が増えたので当然と言えば当然の傾向なのだろう。何処へ行くにも公共交通機関と自分の脚しか頼れないコンクリートジャングルとはずいぶん違う生活環境のようだ。江津湖に隣接する生活環境は羨望のまなざしで見るしかない、来る度に熊本市民が羨ましく思える。
今回は、ちょうど梅雨入りの日に当たってしまったが、早朝は未だ雨粒が落ちてこないと踏んで江津湖に車を進めた。しかし、なんと駐車場のオープンは午前9時だという!江津湖の行政のガイドを見てもそうなっている。野鳥好きとっては非常につらい環境だろう。水鳥系以外の大概の野鳥は午前九時には朝の採餌を終わり木陰で休息に入ってしまうため早朝より遥かに観察は難しい。
何とか車を違法ではない場所に停めて、いつもの通り50-500mmレンズを装着して探索に入った。今日のレポートは6月2日早朝の江津湖の佇まい。しかし朝からものすごい湿度で全身ビショビショになっていしまい、車に一旦戻って全身着替えた。気を取り直して再度向かった後半、思いもかけぬササゴイの大パフォーマンスに遭遇でき、ササゴイという野鳥の奥深さに接することが出来た。やはり早起きは三文の徳?なのだろう。数回に分けてレポートしてみたい。 まずはほぼ何時行っても出遭える代表的な野鳥達から。
最初の遭遇はカイツブリの採餌、もちろん他の野鳥と違って採餌の瞬間は水中なので撮影は出来ないが、餌を咥えてポコッと上がってくる所に遭遇した。
雛への給餌ではなく自分で食べてしまった。もちろん頭から丸呑み!
しかし妙な首ふり動作を繰り返していた。まさか小骨が喉に刺さったのではあるまい?
英国ロンドンのキューガーデンでもオーストラリアの最南西端マーガレットリバーにも居たバン。江津湖ではもうあたりまえのように居付いているようだ。
こちらは多分何代も前から住民登録しているだろうダイサギとアオサギ。
このダイサギの優雅な佇まいは色々な綺麗な瞬間の姿を見せてくれる。
セグロセキレイの幼鳥と思われるが、もう親離れをしたのだろうか?
こちら「江津湖と言えばカワセミ!」の主人公。
まだ少しくらい曇天の早朝、場所も木々に囲まれ薄暗い場所で、撮影には辛い条件だったが何とかカワセミらしい動きを撮影できた。
やはり全速飛翔の姿は美しい。
幾度も人工的な止まり木と木立を往復。時にはホバリングして採餌していた。
最期にフィナーレを飾ってくれたので、正味5分ほどでその場を去った。
初めて生でこの看板を視る事が出来た。設置に苦労なさった山田龍雄さま他の日本野鳥の会熊本県支部の皆様に感謝申し上げたい。全国的に見ても日本野鳥の会の地区組織がこういった活動をしているのは珍しいのではないだろうか?