2015年5月1日金曜日

ミソサザイの見つけ方は目の検査か? It is very difficult to find out Eurasian Wren at river in a shade zone.

  昨日はミソサザイがまだ川の中央まで出てこないで、土手や川の流れから離れた所で囀っている場面をご紹介・レポートした。最初にこのミソサザイを目視できたのは2006年野鳥の写真を撮り始めた頃信州八ヶ岳の山麓のほんの川幅50cm程度のせせらぎ沿いだった。その後戦場ヶ原の湯川沿いの木道を歩くようになり、春先には必ずこのけたたましい囀りを聴く様に成った。

 てっきりミソサザイは山奥のせせらぎ沿いにしか居ないのかと思いきや、ロンドンの真ん中のKEW GARDEN(=王立植物園)では植物園内の庭園で盛んに囀っていた。まあ、もっともロンドンの中心部を流れるテームズ河からの直線距離は100m程度だったので、川の傍と言えなくはない場所だったが・・・。姿かたちもそれ程日本のミソサザイと変わらず親近感を覚えた記憶がある。オーストラリアやホノルルで日本と同じメジロに出遭ってほっとした気持ちに近いだろうか?

 今回の奥日光探鳥行は数多くのミソサザイに出遭ったが、時折一緒にしばらくの時間歩く他の野鳥カメラマンの方々と同行していて、いきなり近くでこのミソサザイが囀り始めると、皆の足が「ピタッ!」と止まるのが面白かった。しかし全員で眼を凝らすのだが、直ぐ傍で鳴いているのに姿が見えない。藪の中で囀るウグイスやズミの枝の塊の中で囀るアオジのように、なかなか姿を捕らえにくいのがこのミソサザイなのだ。

 大体の場合、何処か腐った古木や岩の尖った先端に留まることが多いのと、湯川のような自然の岸・土手を持つ川では其の土手の水際の水流でえぐられた影の部分をチョロチョロしていることが多い。川に沿って飛んで移動するのも其の土手沿いを移動する。決して川のど真ん中を移動しない。日陰になった沢のしかも土手の影の部分だから撮影者にとっては非常にやりにくい相手の1つだと思う。此れを避けるには繁殖期の最盛期に30m置きに囀る頃を見計らって奥日光に行けば何とか成るかもしれない。冗談抜きに100mの間に3羽囀っているのを体験したことがある。

 
日陰の森の中、朽ち果てた古木の切り株のてっぺんで囀っていた。

いきなり、飛び出したが、何故かこのミソサザイは飛び出す瞬間が判る。頭のてっぺんに糸くずのようなものが付いているが何だろう?寄生虫か?ゴミか?

飛翔姿を撮影できたのは此れが最初だ!すばしこいので撮れているとは思わなかった。

翌日の夕方、同じ湯川沿いで・・・。

前日の経験から飛ぶ方向と瞬間を予測した。後ろの木のネットは鹿の食害防止用ネット。

見事に飛翔中の団子の様な姿を捉えられた。団子というより豆タンクか?

こうしてみると野鳥だと判る・・・が、とにかく早い!

此処からは英国キューガーデンのミソサザイ。

日向の花園で囀っていた。

こちらは植物園のテームズ河方向の周回路辺り。

3m横をジョギングのお姉さんが走り抜けても気にせず囀っていた。