2015年4月20日月曜日

”実録”東京・武蔵野の春の野鳥観察状況レポート This is report of spring scene of nature field t Musashino of Tokyo suburban.

  2月厳冬期の北海道・道東根室界隈、3月~4月に掛けての九州南端・南薩摩~天草~長崎の野鳥をレポートしてきたが、足元東京・武蔵野の春爛漫をアップしたい。今年は春先桜の時期に雪が降る等、低温の時期があったため、色々春が遅いのでは?と一時ニュースで盛んに報道していたが、実際は桜が開花すると同時に爆発的急に春景色になってしまった。特に此処10日間の草木の変化は暴力的な感じさえする。

 春はいつもそうなのかも知れないが、晴れの日が2日と続かない。実は昨日までの週末土日、東京は二日間とも晴れの予報だった。しかし昨日はとうとう武蔵野で陽の目を見る事は無く午後2時には雨までパラつく始末!天気予報も長中期の予想はデータから読み解いて必ず当たるが、短期・数日先の予想が一番当て難いのだという。

 しかし土曜日は一応朝から強い陽射しだったので我が家に接しているミッション系大学のキャンパスを抜けて、野川沿いを探索する事にした。しかしまあ何と!春の陽気に誘い出された中高年のハイキング・ウォーキングの団体に遭遇し、未だかってない程の「人間」を観察する羽目になってしまった。とりあえずはドラミングですぐに居場所が判ったアオゲラと野川沿いのエンターテイナー・カワセミの収穫はあったものの、カワセミを追い回す野鳥カメラマンさん達それぞれの行動を見ているのも面白かった。

 野川は国分寺崖線という「はけ」に沿って流れるその50%以上が護岸工事をしないで自然のままにしてある河川。
 国分寺崖線に沿った野川は国分寺の恋ヶ窪付近の湧き水に始まり、JR中央線を国立駅の東側で横切り、国分寺市・小金井市と国立市・府中市の市境に沿って東に進む。さらに国分寺崖線という「はけ」の南側に沿いながら調布市に入って深大寺付近を通り、つつじヶ丘などの舌状台地を作りながら世田谷区の砧地域で最近天然鮎の大量遡上で話題になっている多摩川に合流する。

 三鷹市には野川自然観察園があり普段から中高年の自然愛好家や野鳥カメラマンが訪れているが、金網の中と野川を自由に行き来するカワセミ等野鳥を観たり撮ったりするには観察園に入らないほうが効率が良い。園内は野草や花を見るのに適しているようだ。この観察園に今話題のミッション系大学の敷地が接していて、オオタカが営巣していたりする。

 野川沿いは畑も多く、菜の花越しに鯉のぼり等が見られ、この日も写真展を狙ったカメラマンが大勢居た。

 こちらが晴れた休日になると都心や近所から集まってくる地元の常連カワセミ撮影隊。ご多分にもれず人工的な留まり木や流れの中に餌場をこしらえてカワセミの来るのを今か今かと待っている。しかし動こうとはしない彼らのホンの30m横の枝に止まって「チィーッ!」と鳴いているカワセミを何度見たことか・・・。

 また別の一団、菜の花に囲まれてのどかな佇まいだ。此処では駐車場には多摩・練馬・品川に加え横浜・埼玉・千葉など色々なナンバーの車が集まってくる。此処では筆者も地元民の一人だが、間違っても「県外」だの「よそ者」だの差別や区別をするような意識は存在しない。
 野鳥関係の団体に属していようが居なかろうが、其処で野鳥を観察したり撮影したりする人は皆平等で、上下関係等ありえないし、上から目線であれこれ指示・強要する人も居ない。

 3mほどの川幅の対岸に留まるカワセミを狙うには大きすぎるレンズだとは思うが、三脚に固定してヤマセミが動くに連れ大騒ぎで追いかける。一度は三脚とカメラ・レンズごと転ぶ等見ているほうがハラハラする。対岸の土手道は行楽の高齢者の列が延々と続く。何千人という規模だと思う。

上の画像を撮影した位置から撮影者の頭越しにカワセミを撮影してみた。勿論手持ちで・・。

餌を狙うカワセミを菜の花越し、カメラマンの頭越しに撮ってみた。

土手からある程度の距離で撮るからこそカワセミの動きを連射で抑えることができる。三脚の皆さんは留まっているカワセミ狙いなのだろうか?