2日後に天気が崩れるのを天気図で確認しながら、一泊で奥日光湯元の休暇村に予約を入れた。この休暇村は全国各地に存在し、奥日光湯元以外にも鹿児島の指宿、南阿蘇、乗鞍岳に幾度か滞在したことがある。しかし何処もインターネットで集客して置きながら、ネットを使える環境はロビーの一角にしかなく、いつまでも小さな子連れのファミリーやお年寄りを相手としか考えていないようだ。料理も山奥なのにマグロの刺身や甘エビが定番といった具合にどこか頓珍漢な経営をしている。
この戦場ヶ原も春先になると毎年30種類以上の野鳥が競い合って囀り、木道を進む人間の存在を気にせず繁殖活動に一生懸命になる。一度の探鳥行で最多の種類を視る事が出来る場所としては春先の戦場ヶ原に敵う場所は無いだろう。しかし今回は初めての厳冬期、スノトレを履いてゆっくり歩いてはみたが、此処まで何も居ないとは思わなかった。出遭ったのはオオアカゲラ、ゴジュウカラ、ツグミ、マヒワらしき群れ、カワラヒワ程度だった。白い死の世界に思えた。青空が急に曇り雪が降ってきたり、梢の雪が落ちてきたり、山奥の急変に常にカメラやレンズの防御対処しながらの撮影行だった。
で、今日のブログアップは潅木越しに確認できたオオアカゲラ。
その存在はキョッ、キョッという鳴き声と木を突く音で直ぐに判明。
なんとこの場に20分以上居て動かない。こちらは寒くて堪らない。
その間1人だけやはり野鳥の撮影を目的とした人が通過したが・・。
身づくろいなどして全然移動してくれない。
こちらは雪深い木道上を限られた範囲内で動くしかないので、手前の枝被りを回避するのはこれで限界だった。したがって自分が一番嫌いな頭の向きが違うだけのつまらない画像の羅列に終わってしまった。残念。すぐ傍にもう一羽いて音や声だけ聴こえるのだが、ついに姿は見えなかった。多分つがいの相手だろう。厳冬期の戦場ヶ原は気温や気象だけでなく野鳥探しにも厳しい場所だった。春が待ち遠しい。