これが可能な時間は数週間しかない。濃い川霧が発生する時期に入り、なおかつ刺し網を干す竿が存在し、川舟が舫って在る11月中旬までのほんの少しの間。それにそれらの網干し竿や川舟を所有している漁師さんとコミュニケーションを取って置く必要も在る。
幸運な事に今年もこのようなシーンを観察できたが、昨年は出遭えなかった。しかし、つくづく人吉という場所の持つ自然の佇まいは素晴らしいと思わざるを得ない。
これが今年の球磨川早朝ミーティング。濃霧の朝7時半頃の球磨川本流、色が出なくて残念。
こちらは、昨年出版した生態写真集「川辺川・球磨川流域の山翡翠」に掲載した同じ場所の2年前の似たようなシーン。霧が晴れた後の画像なので少し明るくしっかりとしている。
この川舟はヤマセミが小魚を狙ってダイブする格好の餌場でも在る。今はもうこの舟は無い。
別の日に別の角度で網干し竿を覗いた画像。
この区域はカワセミにとっても最高の漁場のようだ。ヤマセミより頻繁に見かける。
人吉市内球磨川本流右岸での野鳥達の早朝ミーティング、辻医院の辻院長が撮影された有名なカット。未だに自分ではこういう状況は撮影できていない。いつかモノにしたいと思っている。
つくづく思うが、野鳥は「居た!」「撮れた!」「綺麗に撮れた!」だけではなく、野鳥達の生態を観察して記録する事が面白いと思う。野鳥自身の目線で今後も観察・撮影を続けたいと思う。