都会のマンションの空室のベランダで繁殖するなどというテレビのドキュメントとは違い、人跡未踏の地で本物の自然の中で繁殖する隼を観察できたのは幸運だった。川の流れから40mほどの高さだろうか、絶対に人間は行けない環境。四足の動物もまずオーバーハングした絶壁なので上からも横からも行けまい。物凄い場所に営巣すると知った。
以前、人吉市内の矢黒の崖でいきなり巣立った隼を間近で見たが、それに似た環境だ。距離が遠く、500mmでは限界の外なので画像は醜いが観察画像とご勘弁願いたい。こういう場合は飛んでいない画像に限ってデジスコが有利だと思う。
現場について10分間目を凝らして営巣場所を双眼鏡で探したが、結局肉眼が早かった。
こう云う時はやはり肉眼視力2.0が有利に働くようだ。最初の場所での画像。
巣と思しき場所は上を岩の自然な屋根が覆いかぶさっていた。
距離100m以上なのでやはりちょっと遠い。
3番目の羽根休めの場所は一番近い、少し大きく撮れた。
飛び立ったハヤブサ。悠然と旋回しながら近づいてきた。
勿論向こうからは丸見えなのだろうが、脅威を感じていないのだろう、真上を3回舞った。
黄色い脚をたたんで様子を視るように旋回して絶壁に戻っていった。