最上流部は球磨川と川辺川の大きな2本の流れになっていて、球磨川は市房ダム湖がほぼ最上流部に当たる。そのさらに上に市房ダム湖に流れ込んでいる部分も球磨川と呼ぶが相当な山奥になる。一方で川辺川は上流に行くと二股に別れ主なものは川辺川と五木小川になる。
球磨川本流上流部ではサギ類とオシドリ、ヤマセミが飛び交う場面に遭遇する事がある。オシドリが夏も居ついていて、奥日光戦場ヶ原同様に留鳥化している説もある。ツバメが一部で越冬していることは既に確認されている。画面では中央の岩の上にオシドリのつがい、左右の水面近くに飛び行くヤマセミのつがい、左手の岩の上2箇所にアオサギが佇んでいる。東京在住の者にとっては夢のような場所だ。動物園に行ってもありえない光景。タイミングさえ合えば橋の上からでもこのような情景を見られることがある。
こちらは街並をバックに夕陽を浴びながら飛ぶヤマセミ。山奥でブラインドを頼りに、少ないチャンスを待ち続ける方には頭に来るような画像だろうが、これが球磨川流域で毎日観られる姿。
勿論この画像は河口部の八代市内の画像。背景は工場地帯だ。冬季には長い事多くのクロツラヘラサギが滞在する。潮の干満を見て観察に行くとじっくりと其の生態を観る事が出来よう。今年も既に飛来していると思う。